『黒騎士の嫁(はなよめ)―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫)) ’06 11/10

評価;B

誰も宿命からは逃れられぬのか。
第一王子の容態が悪化し、国王はいよいよ第二王子ジェラールの暗殺を急ぎ始めた。ジェラールは出生の重大な秘密を知ることに。一方イブもある決断を迫られて…。王宮ファンタジー! (Amazon)

「ジェラールの出生の重大な秘密」は完璧に忘れたけど、イブの方の「ある決断」はなんとなく覚えてる気がする。(いばれない)
『永久の戴冠―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 11/15

評価;B

最後に、もう一度、会いたくて。
王太子殺害の濡れ衣を着せられ、幽閉されたジェラール。一方魔術侯との断ち切れぬ宿命を知ったイブは、ジェラールの救出に乗り出す。ふたりの運命は!? 華麗なる王宮ファンタジー、最終章!(Amazon)

お願いだから、一緒になれないと思う理由の中に「同性だから」を入れてくれ、と思いながら読んだ気がする。

まとめ。
ツンデレ系な美貌の主人公、それも受け止める男前なお相手、そして主人公の女体化・兄弟同士の近親相姦・とりあえず総受け、というある意味王道とも言えるBL要素が満タンな作品でした。
そういうのが好きな人は楽しめると思います。
苦手な人は読まないほうがいいと思います。
『ジャーク』デニス・クーパー 風間賢二訳(白水社) ’06 11/19

評価;B

な、なんだこの本はっ!?
う・・・なんというか、なんというか・・・・・。

変な検索で飛んでこられても困るので、あらすじを知りたい方はAmazonのページへどうぞ。
とりあえず、「ゲイ小説」とされるらしいです。
いや、なんというか、そんな綺麗なもんでもないような気がするが・・・。

たしか、テレビで『サラ、神に背いた少年』という小説の作者・J.T.リロイの特集をやってたんですよ。
このリロイさんは実在の人物ではなく、ある女の人が自分の書いた小説を売り込むために、その小説を少年が書いた自伝小説として発表しました。
で、その偽った女の人が憧れていた作家が、このデニス・クーパーだった、と。
図書館にこの人の本がこれしかなかったから、これを読んでみたら・・・・・
いや、もう、ね、びっくりしちゃったヨ・・・。

ちなみに、『サラ、神に背いた少年』の方は、半分ぐらい読んで挫折中です。
これもなかなかクセのある作品でして・・・。
私女装ネタはあんまり好きくない・・・。
『サロメの乳母の話』塩野 七生(新潮文庫) ’06 11/20

評価;A

「貞女の言い分」
「サロメの乳母の話」
「ダンテの妻の嘆き」
「聖フランチェスコの母」
「ユダの母親」
「カリグラ帝の馬」
「大王の奴隷の話」
「師から見たブルータス」
「キリストの弟」
「ネロ皇帝の双子の兄」
「饗宴・地獄篇 第一夜」
「饗宴・地獄篇 第二夜」
が収録されてます。

話の筋となる歴史上有名な人物を主人公に持ってくるのではなく、その近しい者を主人公とするところに視点の面白さがあります。
それに世間で主にマイナスの印象を持たれている人物はプラスの人物(または同情的に)として、逆にプラスの印象を持たれている人物はマイナスのイメージ(「真実の姿はこうだ」というように)として描かれていて、ストーリーの面白さもあります。
「饗宴〜」はもう読んでいてすごく楽しかった。クレオパトラやマリー・アントワネットたちなど、歴史上いろんな意味で有名な女性たちが地獄で夜会(あれ?お茶会かな?)を開くのです。面白くないわけがない。

全体を通して歴史好きにはとても面白い作品。

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