重い・・・。気が滅入る程重い・・・。

私は子供なので、「宿命とは、この世に生まれてきたこと、
生きているということである」なんて言われても全然納得出来なかったんですよね。
これじゃ運命に流されているだけで、自我が全く存在しないみたいな
言い方じゃないですか。

「なんでこんなにむなしい考え方をするのか」と最初は憤ったんですが、
よくよく考えてみると、私は今までの人生に対して不満や負い目になることを
持ったことがないから、そんなことが言えるのではないかと思えてきました。

和賀のように父親が殺人者だということもなければ、いじめを受けたこともない。
でも和賀にとっては、本浦千代吉が父親だということは覆しようのない事実。
この「覆しようのない事実」が、イコール「宿命」なんですね。

こう考えると、私も父と母から生まれてきたことは「覆しようのない事実」で
今の私も「宿命」の上になりたってるのかなって思ったりもする。
でも、これも私が子供だからでしょうか、そう考えると
少し怖くなってくるんですよ。
上でも言った通り、自我が存在してないような気がする。
これも決められたレールの上なのかって。
でもこんなこと考えてたらどんどん泥沼にはまっていきますよね。

やっぱり中居君が雑誌で言っていたように、宿命を認めて、
その宿命と上手く付き合っていくことがベストで、
それが「人間の強さ」なんでしょうね。

そして、和賀など、自分の過去を後悔している者は人一倍その「強さ」が
必要なんでしょう。
それがやっぱり「宿命」なのか・・・。

宿命って嫌ですね。でも一番身近なもの・・・。

「砂の器」。とても深いドラマでした。
出演者の皆様、ドラマ関係者の方々、本当におつかれさまでした。
そして、素晴らしいドラマをありがとうございました。

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