48冊目『走れメロス』
2005年9月10日 読書
『富嶽百景・走れメロス 他八篇』「走れメロス」太宰 治(岩波文庫) ’05 9/10
評価;B
『フォー・ユア・プレジャー』(柴田よしき)に出て来た本なので
読んでみました。
って言っても中3の時授業で習ったんですが。
たぶんどなたも知っておられると思いますが、
一応あらすじを書いておきます。
正義感が人一倍強いメロスは、暴虐な王に意見したため、
処刑を言い渡される。それを受け入れようとするメロスだが、
彼には結婚を控えた妹がおり、その妹に結婚式をあげさせるために、
親友のセリヌンティウスを身代わりに、3日間の猶予を貰う。
3日後の日没までに親友の元へ戻るため、メロスは走った。
まるで古事記の「大国主命の受難」を読んでいるようでした。
まぁ、つまり、人間として成長するためにこなすべき課題ですね。
一つ一つ難題が前に立ちふさがり、それを越えて進んでいくという。
セリヌンティウスの立場から考えると、
「メロスが帰って来なかったら自分が殺される」という思いと、
「メロスが帰ってきたらメロスが殺される」という思いに挟まれて
複雑なのではないかと思ったのですが、どうも彼はそうじゃないみたいだし、
メロスもそうではないみたいでした。
彼らは「約束を守る」ことが一番のことであり、そこに伴われる
「死」はそれ以下のものであるという考え方をしているようです。
まぁ、究極と言ったら究極ですよね。
「王がメロスを許さなかったらどうするんだろう」という疑問は
つまりこの作品には存在しない。
なぜなら「究極」であるが故に「絶対」だから。
ここまで「美しい」小説というのも久し振りに読んでみるものには
いいですね。
「友情」というよりも、「友への態度」、いや「他人への態度」を
学べる本です。
そういえば、この本を図書館で借りる時に、『あしながおじさん』も
一緒に借りたんですけど、貸し出し手続きをしてる時改めて借りる本見て、
借りてる本だけ見るとまるで夏休みの宿題の読書感想文を書くために
本を借りる中学生みたいだなぁ、と一人で思ってました。
でも私が中学ん時読んだ本と言えば、『クレヨン王国の白いなぎさ』
だったなぁ。うーん、幼稚・・・。(苦笑)
中3の時に、太宰作品で『人間失格』を読んで5ページくらいで
挫折した思い出はある。(笑)
ま、本を読み出したのも、読書感想文が図書新聞に載りだしたのも
高校になってからですね。
評価;B
『フォー・ユア・プレジャー』(柴田よしき)に出て来た本なので
読んでみました。
って言っても中3の時授業で習ったんですが。
たぶんどなたも知っておられると思いますが、
一応あらすじを書いておきます。
正義感が人一倍強いメロスは、暴虐な王に意見したため、
処刑を言い渡される。それを受け入れようとするメロスだが、
彼には結婚を控えた妹がおり、その妹に結婚式をあげさせるために、
親友のセリヌンティウスを身代わりに、3日間の猶予を貰う。
3日後の日没までに親友の元へ戻るため、メロスは走った。
まるで古事記の「大国主命の受難」を読んでいるようでした。
まぁ、つまり、人間として成長するためにこなすべき課題ですね。
一つ一つ難題が前に立ちふさがり、それを越えて進んでいくという。
セリヌンティウスの立場から考えると、
「メロスが帰って来なかったら自分が殺される」という思いと、
「メロスが帰ってきたらメロスが殺される」という思いに挟まれて
複雑なのではないかと思ったのですが、どうも彼はそうじゃないみたいだし、
メロスもそうではないみたいでした。
彼らは「約束を守る」ことが一番のことであり、そこに伴われる
「死」はそれ以下のものであるという考え方をしているようです。
まぁ、究極と言ったら究極ですよね。
「王がメロスを許さなかったらどうするんだろう」という疑問は
つまりこの作品には存在しない。
なぜなら「究極」であるが故に「絶対」だから。
ここまで「美しい」小説というのも久し振りに読んでみるものには
いいですね。
「友情」というよりも、「友への態度」、いや「他人への態度」を
学べる本です。
そういえば、この本を図書館で借りる時に、『あしながおじさん』も
一緒に借りたんですけど、貸し出し手続きをしてる時改めて借りる本見て、
借りてる本だけ見るとまるで夏休みの宿題の読書感想文を書くために
本を借りる中学生みたいだなぁ、と一人で思ってました。
でも私が中学ん時読んだ本と言えば、『クレヨン王国の白いなぎさ』
だったなぁ。うーん、幼稚・・・。(苦笑)
中3の時に、太宰作品で『人間失格』を読んで5ページくらいで
挫折した思い出はある。(笑)
ま、本を読み出したのも、読書感想文が図書新聞に載りだしたのも
高校になってからですね。
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