『恋ノウタ―Contemporary Remix“万葉集” LOVE SONGS WITH YOU つのる想い』三枝 克之(角川書店) ’05 10/29

評価;B

『万葉集』の恋歌を現代風にアレンジした写真詩集。

友人宅で読ませてもらいました。
『恋ノウタ』第3作目らしいのですが、友達が持ってたのは
この1冊だけだったので。

1200年経った今でも、その読み手の思いに納得でき、
また共感できるというのはよく考えたら興味深いことですよね。
人間の(主に愛の)本質は変わらないんだなぁ、と。

いろんな歌があって面白かったです。

ちなみに私が好きな古典の歌は、『王都妖奇譚』(岩崎陽子)で
知った歌なんですが、
 思へども 身をし分けねば 目に見えぬ
  心を君に たぐへてぞやる  (伊香子淳行『古今和歌集』)
という歌です。
「あなたのことを大事に思っているけれども、私のこの身は2つには
分けられないので、目には見えない心だけをあなたについて行かせます」
というそのまんまの意味の歌ですが、ストレートなところがまた良いのです。

やっぱり古典って好きだなぁ。

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