31冊目『サン=テグジュペリ 星の言葉』
2006年9月7日 読書
『サン=テグジュペリ 星の言葉』齋藤 孝選・訳(だいわ文庫) ’06 5/6
評価;B
サン=テグジュペリ。『星の王子さま』の作者です。
彼のいろいろな作品での言葉を抜粋して載せている、いわゆる名言集です。
哲学的ではあるけれど、それでもわりかしわかりやすく訳されていますし、なかなか良い本です。
『星の王子さま』との出会いは中三の時見学に行った高校で見た舞台が最初。それから大学一年の時、去年ですね、文庫を読んでみたんです。そしたら、もう面白くて面白くて。
あの一冊の中には、現代の世界や人間像が比喩的に描かれ、その一種の虚構世界を通じて、作者は本人が考える教訓(真実)を読者に伝えているのです。
世間では「童話」だと言われますが、それでも私には十分楽しめましたし、海外作品で一番好きなのではないか、と思うぐらいお気に入りの本です。
今回の本の選者さんは、「孤独な夜に」「ほんとうの友だちに出会うには」「恋をしたら」「「おとな」になるということ」「悩みごとをかかえている人へ」「仕事と誇り」という6つのテーマごとに、それぞれタイトルをつけて十数個ずつ言葉を選んでいます。
私のお気に入りを挙げておきましょう。
こんなところです。もちろんその他にもいい言葉はいっぱいありますけどね。
正直言って、机上の空論です。
きっと全てが空想なのです。
それでも、私にはその空想が響くのです。
希望だと感じられます。
だって、彼はこうも言っていますから。
評価;B
サン=テグジュペリ。『星の王子さま』の作者です。
彼のいろいろな作品での言葉を抜粋して載せている、いわゆる名言集です。
哲学的ではあるけれど、それでもわりかしわかりやすく訳されていますし、なかなか良い本です。
『星の王子さま』との出会いは中三の時見学に行った高校で見た舞台が最初。それから大学一年の時、去年ですね、文庫を読んでみたんです。そしたら、もう面白くて面白くて。
あの一冊の中には、現代の世界や人間像が比喩的に描かれ、その一種の虚構世界を通じて、作者は本人が考える教訓(真実)を読者に伝えているのです。
世間では「童話」だと言われますが、それでも私には十分楽しめましたし、海外作品で一番好きなのではないか、と思うぐらいお気に入りの本です。
今回の本の選者さんは、「孤独な夜に」「ほんとうの友だちに出会うには」「恋をしたら」「「おとな」になるということ」「悩みごとをかかえている人へ」「仕事と誇り」という6つのテーマごとに、それぞれタイトルをつけて十数個ずつ言葉を選んでいます。
私のお気に入りを挙げておきましょう。
「あの人を想って」
もし誰かが
何百万もの星のなかの
たったひとつの星にしかない
一本の花を愛していたなら、
そのたくさんの星をながめるだけで
その人は幸せになれる。
「会えない夜」
愛するとは、
互いに見つめ合うことじゃない。
ふたりで同じ方向を見ることだ。
「見返りは求めない」
希望なく愛することは
絶望ではない。
無限においてしか結ばれないことを
意味するだけだ。
星は途中で消え去りはしない。
与えて、
与えて、
与え尽くすことができる。
「自分ばかり
尽くしている気がしたら」
君がそのバラのために使った時間が、
君のバラを
そんなにも大切なものにしているんだ。
「お母さんとケンカしたとき」
すべてのおとなは、
最初は子どもだったのです
(でも、それを覚えている人は
ほんの少ししかいません)。
「理不尽なことがあっても」
子どもは、おとなを、
大目に見てあげなくちゃいけない。
こんなところです。もちろんその他にもいい言葉はいっぱいありますけどね。
正直言って、机上の空論です。
きっと全てが空想なのです。
それでも、私にはその空想が響くのです。
希望だと感じられます。
だって、彼はこうも言っていますから。
鉱物のつみ重なりである
この地球の上では
空想することは、ひとつの奇跡だ。
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