『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド 山田順子訳(東京創元社) ’07 1/9

評価;A

マイケルは両親と一緒越してきた新居のガレージという名の物置小屋の奥で謎の生き物を発見する。
蜘蛛の巣、アオバエの死骸にまみれた、痩せ細った男。彼は笑うけどもにこりともしない。
マイケルは隣の家に住む少女ミナとともに、夜毎彼に会いに行く。
彼の名はスケリグ。背中に翼を持つ不可思議な存在。

同じような雰囲気で話は進んで行きますが、何故か引き込まれます。
幻想的で美しい描写。詩的な文章や台詞。キャラクターも魅力的なんですよ。

「綺麗」という一言に尽きる作品です。

さて、スケリグとは何者なのか?天使?鳥?赤ちゃんの魂?
赤ちゃんの線が強いけれど(図書館で借りたし、読み返していないのでしっかり把握できていませんが・・・)、天使だったらいいな。もう一度神さまのところへ行っておいで。
まるでルシファーのように読んでしまいました。(あくまで私の中のルシファー像ですけどね)

ちなみに、スケリグはしわだらけなんだけども、本当は若いらしい。
スケリグはアラゴルン姿のヴィゴに脳内変換でした。

表紙の人形は本編と特別な関係があるわけではありませんし、彼がスケリグであるということはありません。

この本について語ったら絶対長くなるのに、なにぶん原書が手元にないもので・・・。
いつか買いたいと思います。

あ、そういえば、私は東京創元社とは合わないと思ってたけれど、この本だけは気に入りました。まぁ、好き嫌いが分かれそうな作品だけれども。あそこは癖のある本が多いのか?

次は『聖遺の天使』。レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵になります。

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