スウィーニー・トッド
※有名なミュージカルだそうなので今更ネタばれも何もないかもしれませんが、少しでも内容を知りたくない方はせっかくお越しくださいましたが、今回は読むのはお控えください。

ってことで、

出血大サービスですよ、奥さん。

「スウィーニー・トッド」を観て来ました。

いきなりですが、私は血が好きではありません。
中学時代保健の授業で「人間は何分の何血が無くなったら死ぬ」など血についての話を聞いている時気持ち悪くなり貧血を起こして席でへばっていたし、テレビで妊婦の分娩シーン(?)を見る時には思わず私もお腹が痛くなり「子ども産みたくねぇ」と思う。また血液検査のために自動的に機械(?)で血を抜かれた時には「これ機械が故障したら私身体中の血絞り取られてからからになるんちゃうん・・・?」って思って死にそうに緊張的な時間を過ごした(大学の友だちに「そんなん針抜いたらいいだけやん」って言われて初めて故障時の対処法を知った)。
おそらく私は血に対して異常に反応するのだと思います。特に自分の頭の中で「痛み」やら「死」やらに変換されそうな血に対して。血への想像力が異常なんだと思います。自分が流す血には「あぁ、血出てるなぁ」ぐらいに誰よりも冷静な状況判断をするのですが、自分と離れた血とか他人の血には無駄に想像力が働き何故か自分にまでダメージが来てしまうようなんです。

というわけで、今回の出血大サービスは私としては非常に嬉しくなかったです。別に首を斬られている人を見て私の首は痛くなりませんが、ただ気分が悪くなる。

19世紀ロンドンの、妻を奪った判事に復讐を誓う猪突猛進タイプの理髪師と、理髪師を愛する妄想好きのパイ屋の女主人との明瞭な殺人劇。別名、偶然という運命に弄ばれる人々のドタバタ悲劇。

主役の不運な理髪師を演じるジョニー・デップのみならず、ミュージカル映画なので登場人物は皆歌っていらっしゃいます。ジョニーの歌声はもしかしたら初めて聴いたのかもしれない(ヨーホーは置いておいて)。芯が太い声で、ビブラートは効いていないけれども迫力があります。上手い下手で言ったら、「んー?まぁ音は外してないけども・・・?」ぐらいにしか答えられないんですが、でもその洗練されていない歌声が、かえってスウィーニーの人道を踏み外したような危うさに合っていて良かったと思います。特筆すべきはスウィーニーの娘さんの歌の上手さ。なんて綺麗な声だろうと感心しました。「歌い方を教えて〜」と歌っていらっしゃいませんでしたっけ・・・?なんか「歌ってるやん」と心の中で突っ込んだような思い出が・・・。

出だしはすごく『チャーリーとチョコレート工場』の出だしと似ていました。あれをグロくした感じ。

この間カニバリズムについてのレポートを書き上げたところなので(カニバリズムに関する授業の課題)、人肉食は私にとって無駄に身近な問題です。というわけで、「それはないやろ〜」と無駄に突っ込んでいました。
ミートパイというものを食べてみたくなりました。パイ=デザートな日本人の私にはどういうものなのかよくわかっていないのですが。

しかしえらく都合よく血が飛んでくれますね。判事の時は掃除が大変だ。床拭きだけじゃなく窓拭きまでしなくちゃいけないじゃないか。後のことも少しは考えなさい・・・と思ったけれど、あれっていつも本人が掃除してたのかな(パイ屋さんは毎日忙しいだろうし)。ならいいや。

観終わった後は、「絶対家帰ったら幸せな映画か宝塚観よ・・・!」と決意しました。実は我が家にはアドレナリン出まくりな楽しい映画ってあまりどころか全くないので(っていうか、上の「ラヴいもの」に挙げてる俳優さんたちの出演映画ばっかりなんですけど)、結局は『レビュー伝説』を観ました。「あぁ、明るいって幸せ」と思いました。や、暗いには暗いなりに良い点もあると思いますけどね。感傷的になれるとか。(?)

まぁ、観た後落ち込む映画ですが、なんにせよジョニーの水着姿が見られて眼福でした。
ジョニーは可愛い。いつも可愛い。ジョニーは私の中で「格好良い」と並ぶぐらい「可愛い」の割合が大きいのです。

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