『光と影』渡辺 淳一(文春文庫) ’07 11/27
評価;A
表題作を読みました。
西南戦争で同様に貫通銃創を受け右腕が粉砕骨折した二人の士官の手術時のカルテの順序と医者の気まぐれの処置法によって正反対の人生を歩む様子が、腕を切断され廃兵となって生きる小武の目線で描かれる。
不自由でも腕がついたままの寺内は栄光の道を歩いていくのだから、そりゃあたまったものじゃない。まして小武はプライドが高い。
ただ、小武に腕があったとしても寺内ほど出世できたのかどうかはわからないし、寺内が腕を失っても根拠はないが小武ほど考え込まず同じような出世の道を辿りそうだと感じた。
偶然の中の必然。いや、偶然こそ必然なのかも知れない。
評価;A
表題作を読みました。
西南戦争で同様に貫通銃創を受け右腕が粉砕骨折した二人の士官の手術時のカルテの順序と医者の気まぐれの処置法によって正反対の人生を歩む様子が、腕を切断され廃兵となって生きる小武の目線で描かれる。
不自由でも腕がついたままの寺内は栄光の道を歩いていくのだから、そりゃあたまったものじゃない。まして小武はプライドが高い。
ただ、小武に腕があったとしても寺内ほど出世できたのかどうかはわからないし、寺内が腕を失っても根拠はないが小武ほど考え込まず同じような出世の道を辿りそうだと感じた。
偶然の中の必然。いや、偶然こそ必然なのかも知れない。
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