宝塚大劇場雪組公演「堕天使の涙」
ただいま宝塚大劇場で公演中の舞台「堕天使の涙」見てきました。http://kageki.hankyu.co.jp/revue/06/snow_takarazuka_datenshi/index.html
雪組の舞台を観るのは初めてです。宝塚の情報源である(?)母が宙組ファンだから当然ですね。
だから私が観に行くのはいつも宙組の舞台
しかし、今回は私が行きたいとねだりました。
もともと雪組男役トップの朝海ひかるさんはテレビで見て「いいなぁ」と思っていたんです。可愛らしい綺麗な顔をなさってるんです。
数ヶ月前、私は電車の中で「堕天使の涙」のポスターを見ました。一目惚れしました。
大好きなルシファーをあの綺麗な朝海ひかるさんが演じる!しかも私の中のルシファーのイメージとぴったりの容姿ときた!!
そんなわけで、母に連れてってもらいました。
今回の公演は雪組トップ朝海ひかるさんと、娘役トップ舞風りらさんの退団公演でもあります。

ルシファーというのは、地獄の主とされている堕天使です。
かつてルシファーは天界で「明けの明星」と呼ばれていました。神に最も寵愛されていた天使だったんです。
その輝かしい天使が、何故地獄の主になったのか。
一般的な説としては二つあります。
一つは、神に近い位置にいたことにより、次第に神の地位を狙うようになり、そのため神の怒りに触れ、地獄に堕とされた。
もう一つは、神が人間を愛するようになったためルシファーが人間に嫉妬し、そのため神の怒りに触れ、地獄に堕とされた。
今回の「堕天使の涙」では後者「嫉妬の罪」を犯したルシファー像で描かれています。

でも、後者の方が可愛らしいと思いません?(笑)
ルシファーは天界から堕とされました。そして、地獄ができたのです。そんなわけで、必然的に、魔王になっちゃったわけですね。
天界で彼がクーデターを起こした時付き従った天使たちも、ルシファーとともに地獄に堕ちました。全天使の三分の一が反乱軍に加わったともいわれます。

さて、そんな風に地獄に落とされたルシファー。そんな彼は過去何度か地上に現れたりしてます。
そして20世紀初頭のパリ、とある夜会の舞台に、ダンサーとして立っていたのが、彼、ルシファー。
そこから「堕天使の涙」の舞台が始まります。

やー、美しかったです・・・!!!ルシファーめちゃくちゃ美人なの!朝海さんは、男役と娘役の間というある種の中性的な顔立ちをされてるから、こういう魅惑的な役が似合う似合う!美しい〜〜〜。
「朝海ひかるって綺麗よなぁ」ぐらいにしか思ってなかった私が、写真まで買ってしまいました・・・。(笑)誘惑されたのね。

さて、お芝居について。(ネタばれだと思います)

神に捨てられたけれど、なお神を愛し続けるルシファー。
神が愛する「人間」を憎みます。
人間の行動は醜い。清い存在であれば、どうして戦争なんてするだろう?殺し合いなんて。
神はそんな「人間」を愛するのか。何故醜悪な人間を愛するのだ。
天界では、ルシファーの人間に対する気持ちはただ「嫉妬」だったのかもしれません。神が好意を向ける対象を妬んだ。
しかし、地獄に堕ち、その後何年も人間の行動を見てきた。その間に、人間の醜悪さがより顕著に現れてきた。他人を傷つけ、身勝手で、卑劣で、心弱い人間たち。
そこでルシファーは、神が愛する、醜い「人間」に、憎悪を覚えた。
でも、本人は人間たちの醜さを嘲笑ってるつもりでいる。神の愛する対象が醜いことでより一層憎しみが増してるだけだろうに。
哀しいことです。

しかし、そんなルシファーも、ある人間達に出会って、考え方を変えます。
雪組娘役トップ舞風りらさん演じるリリスが主な一人。リリスは不幸な女性でした。歓迎されずに生まれて来て、母からの虐待で自分の居場所さえ失った。あげく娼婦にまで成り下がった。
病気で衰弱しきったリリスに、ルシファーは尋ねる。「こんな人生になったのに、何故神を呪わない?」と。
リリスは答える。「呪ったわ。でも、今は信じたいの。私だって神様に愛されていると」

そして磔刑にされたイエスが、救いの手を差し伸べない神に言った言葉、「神よ、私はすべてを受け入れます」
リリスに頼まれて聖書のこの部分を朗読したルシファー。
この言葉も、リリスの今の感情であります。
ルシファーは感銘を受けました。「すべてを受け入れる」ということに。
ルシファーは今までただ現実から目を逸らしていただけなのです。それが辛いことであるからこそ、受け入れることができなかった。
しかし、リリスは苦しくとも、辛くとも、受け入れると言うのだ。それは神を愛しているからこそ?
人間達の愛をも目の当たりにしたルシファーは、今までの人間観を変えます。
きっと「多少欠点はあるけど、・・・・・・確かに長所もあるんだな」ぐらいでしょう。

そして、「全てを受け入れる」ことにしたルシファーは、地獄へ帰って行きます。つまり、人間を認めたということなのです。

そこでお芝居は終わり。

でもねぇ、この考え方、ルシファーにとっては、本当に酷なことだと思うんですね。
言わば人間が作った話。神の愛がこれから先ルシファーに向くことは完璧にありえないんです。神は人間を愛している。ましてや悪魔など愛するわけがない。
それでも、ルシファーは神を最初から、きっと存在するようになったその時から、愛しているんです。
この劇がその説から引用しているのかどうかはわかりませんが、以前私が読んだ本にはこう書いてありました。
まず最初、天使が生まれた時、神は天使たちに「自分を愛せ」と言った。そして人間を作ってからは、「人間を愛せ」と言った。
天使たちには、最初に与えられた命令に従う以外できなかった。つまり、神以外を愛することなどできなかったのだ。
天使たちは最初の命令を存在理由にしていたような気もする。それなのにいくら神の命令だとしても、自分にとっての絶対的存在である神以外を愛せなんて言われたら、それは存在理由の否定になってしまう。
訴えても聞いてくれない神に武力ではむかったのは、神を殺そうとしてではないと思う。愛してるからこそだったんだろうなぁ。
ルシファーはこれからも神を愛する。自分に神の愛が向けられないことがわかっていても。
可哀想な天使だね、ルシファー。

・・・・・ところで、男役二番手の水夏希さん、ジャン=ポールの名前が一言も出てきてないですね・・・。
いや、でもね、この話の主題がルシファーの改心だとしたら、ジャン=ポールは正直ルシファーの心変わりの原因にはなってないような気がするのよね。身内が活躍しただけでさ。

ショーは「タランテラ!」という、蜘蛛をモチーフにしたショー。
私は蜘蛛が嫌いです。
いや、別にそれが原因で、というわけではありませんが、えーと、実はですね、言いにくいのですが、・・・・・・・・・・始まってしばらくしてから数分記憶がありません。寝てしまいました。
だって曲調に変化がないんだもん!

や、でも、このショーがいいという人もいますよ。私にはちょっと合わなかっただけでですね。

ラインダンスの衣装を見て(ラインダンスの前にも登場したけど)、母が「バッタや、バッタ!」と囁きかけてきたのがうざかったです。違う、あれはバッタじゃなくて青いネギだ。

まぁ、そんな感じのお芝居とショーでしたが、朝海さんは、そりゃあ綺麗でした・・・!やっぱり可愛い!!この人は本当にオスカルにはまり役ですね。見たまんま、オスカル。(ペガサスに乗らされてたのは本当に可哀想でしたが・・・。)「好きなタカラジェンヌは?」って聞かれたら、「タニちゃん(大和悠河さん)」や「あひちゃん(遼河はるひさん)」の名前を挙げますが、「好きな顔のタカラジェンヌは?」って聞かれたら、朝海さんを選びます。
水さんは、実は宙組でも生で見たことなかったんです。私が始めて宝塚の舞台を生で見たのは、「ホテル・ステラマリス」の全国ツアーでしたから。いやー、かっこいいですね、やっぱり。男役らしい男役さんです。
舞風りらさん。セロームさんのイメージで固まっちゃってます、このお方。(笑)樹里ちゃんの番組のインパクトが強すぎまして・・・。うーん、ほんわかしてて素敵な人です。

実はこのあたりまでしか知らないのですが。・・・もう、ほんと、母の影響であるから当たり前ですが、私の知識は宙組に偏りまくってますねー。

上でも言ったように、今回のこの公演で、トップの朝海ひかるさんと舞風りらさんが退団されます。
あぁ、私が宝塚を知り始めた時に各組でトップをされてた方々がどんどんやめていかれます・・・。やっぱり寂しいなぁ・・・。
私の中では、花→春野寿美礼、月→瀬奈じゅん、雪→朝海ひかる、星→湖月わたる、宙→和央ようかで固定されてるんですよね。でも、和央さん(慣れない呼び方。笑)はもう退団されたし、朝海さんと湖月さんも退団が決まってる。うぅ〜〜〜・・・・・。

っていうか、私が何より恐ろしいのは、大和悠河さんが時期宙組のトップになるのではないか、ということ。
・・・・・タニちゃんですよ?いやいや、タニちゃんですよ・・・?タニちゃ・・・(しつこい)
私が一番好きなタカラジェンヌさんですが、えーと、えーと・・・・・・・えーとですね、この方お歌がちょっと・・・・・。それにボケボケな方なんです。もう、本当に、ナイスボケの人なんです。自公演重要キーワードのオリーブの木を、しばらく普通の木だと思ってたり、カメラのシャッターをぎりぎりのところで押せなかった、という演技のところで、数回実際にシャッターきっちゃってる人ですから!いやいや、そんなところがいいんだけれどもっ!!!
私の中ではタニちゃんは「永遠の二番手」です。(うーん、言葉にしてみるとあんまりいい響きじゃないね・・・。そういう意味じゃないんだけども。)
とにかく、宙組新任トップの発表が不安であり、楽しみであり。

他の組は、えーと、あんまりわかんないからいいや。(笑)
あひちゃんにバウをやってほしい。「ル・プティ・ジャルダン」見に行きたかったー。(古)

しかし話題に一貫性がないなぁ。

今日はハロウィン

2006年10月31日
そんなわけでバナー変更。

何故か画像がアップできないので、URL入れときます。しかし何故。
http://hp25.0zero.jp/data/565/orangeee/pri/45.jpg

ハロウィンバージョンにバナー変更。(遅)
っていうかハロウィン今日ですが。

あー、今日誰にも「Trick or Treat!」って言ってないなぁ。
あ、そういえば、生まれてから一回も言ったことなかった。(ぉぃ)

今日はハロウィン。でも、ハロウィンってなんぞや?
お菓子もらう日?かぼちゃを食べる日?
いったいなんぞ?

で、調べてみました。

ハロウィーンは、キリスト教の諸聖人の日(万聖節←キリスト教の全ての聖人と殉教者を記念する日。11月1日)の前の晩(つまり10月31日)に行われる伝統行事で、諸聖人の日が昔は"All Hallows"って呼ばれてたことから、そのeve(前夜祭)ってことで、引っ付けてちょっと変形させて、「Halloween」って呼ばれるようになったらしい。
もともとはケルト人の文化だそう。それがキリスト教と混じったらしい。ハロウィーンの夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていて、これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたんだって。
その火がジャック・オー・ランタン(くりぬいて顔のようにしたかぼちゃのちょうちん)になったのか?
とりあえず、そういう昔の習慣が、徐々に徐々に変化して、現在行われている、ハロウィーンの行事になったらしい。つまり、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てたジャック・オー・ランタンを作り、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねる、家庭ではカボチャの菓子を作り子供達は貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりする、ってわけ。

じゃあ、ジャック・オー・ランタンって何?
これには諸説あるらしい。

昔、ウィルという鍛冶屋の男がいた。この男は口は巧いが汚く素行も悪かったので、恨まれて殺された。しかし、死者の門へ着いたとき、天国へ行くか地獄へ行くかを選定する聖ペテロを騙して、生き返った。生き返っても彼は反省もせず相変わらず素行が悪かった。そのため、二度目に死んだときは、死者の門で聖ペテロに「お前はもはや天国へ行くことも、地獄へ行くこともまかり通らん」と言われ、結果今後暗い闇の中を漂うことになってしまった。それを見て哀れんだ悪魔が、地獄の劫火から、轟々と燃える石炭を一つ、ウィルに明かりとして渡した。その明かりは、時々、現世に種火のような弱い光を投げかける。夜中に不思議な光が見えるとき、それは哀れなウィルの持つ明かりであると言われ、それは「種火のウィル」「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」と呼ばれるようになった。そのうち「ウィル」という名前が、一般的な男性の名前である「ジャック」に変わって言い伝えられ、「ジャックの角燈」という意味の、「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるようになった。

それが一つ。もう一つは。

アイルランドの伝説によると、昔ジャックという男が、悪魔を樹の上に追い詰め、金縛り状態にするために樹皮に十字架を彫り付けたそうだ。ジャックは悪魔と取引し、「もしもう二度と自分を誘惑しないなら樹から降ろしてやる」と言った。ジャックが死ぬと、神様は、そのメチャクチャなやり方のゆえに彼を天国に入れてくれず、また悪魔も地獄に入れようとしなかった。しかしながら悪魔は、永遠の暗闇をさまようジャックに、道を照らす一本の燃えさしを渡した。ジャックはそれを聖なるカブの中に入れた。英国とアイルランドは現在でもカボチャでなくカブを使っているが、アメリカにその行事が伝わった時、アメリカではカブではなく、くりぬきやすいカボチャを使うことになった。そして、「ジャックのランタン」つまり「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるようになった。

特に上の説をなーんとなくあやふやに聞いたことがあるような気がするのは、英語の授業で習ったからだろうか。(しかしあやふや)

晩ごはんにかぼちゃ関係のものが出てくるかな、と思ったけれど、普通におでんでした。・・・ま、うちはキリスト教の家庭じゃないですからね。

食後に一人でほくかぼちゃ(写真・左)を食べる。美味しかった。

ほこり被ってるハロウィンの鉢?(写真・中央)を眺めてみる。ほこり被りすぎ・・・。たぶん母が作ったやつだと思うけど。年中ピアノの上に乗っかってるんで、季節もくそもありません。

・・・見てて思った。

やっぱり私はかぼちゃが食べたい。聖人よりなによりかぼちゃがいい。

ランタンに使われるような巨大かぼちゃの中身で、かぼちゃのお菓子作ったら大量にできるだろうなぁ。
かぼちゃくれ〜〜〜〜〜。



それにしても、鍛冶屋のウィルとか、ジャックとか、某鼠島関係の海賊映画を思い出してしまいますね。

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