『メメント・モーリ』おの りえん(評論社) ’06 6/5

評価;A

両親からの過度の期待を背負い押しつぶされそうになっていた平凡な少女ほほは、「望まないと行けない」というある国(ある世界)に来てしまった。この国で、端正な顔立ちをした鬼のヨロイ、ぬるぬるした爬虫類のような生き物のフロー・ヒールらと知り合う。十歳の誕生日で自分は何になりたいかを言う『十年儀式』で、この国の王と女王の一人息子であるモーリは口を開かなかった。そのため、この国では、時が止まり、この一日を毎日延々と繰り返している。昨日に戻ることもなく、そして明日に進むこともなく。

児童文学だからって甘く見ちゃいけない!これは面白い!!
読んでいることが楽しいんだ。
みんなが愛おしいんだ。

最後の詩がとても心に響く。
勇気と元気をもらえる。

母も、私がリビングに置いていたこの本をふいに手に取って、最後まで一気に読んでしまったらしい。(笑)
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/ジェイ・ウォルパート脚本 鈴木玲子ノヴェライズ(竹書房文庫) ’06 6/18

評価;C

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のノベライズ版です。
流れは一緒だけど、映画よりも台詞は多い。
ジャックが結構普通の人でちょっと残念。
ウィル、ジャックのこと好きだなぁ。

そういえば、ジャックの少年時代を書いた「PotC」の小説を買ったけども、途中で挫折してるな・・・。読まないと。

シメでこう言うのもなんですが、
やっぱり映画の方がいいです。
『マルタ・サギーは探偵ですか?』野梨原 花南(富士見ミステリー文庫) ’06 6/22

評価;C

平凡な少年、鷺井丸太が名探偵マルタ・サギーになる!

気紛れで入ったコンビニで鷺井丸太は見知らぬ少年に声をかけられる。「お前もカード使いなんだろ?」。異能の〈カード使い〉として異世界にとばされた丸太。手にしているのは〈名探偵〉のカードただ一枚だった……

彼の名前はマルタ・サギー。本当は少し違うけれど、オスタスに来てからはそう呼ばれている。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは“事件を強制的に終結”させる力だけ。彼がその力を行使すると“世界の法則さえ捻じ曲げて事態が解決”してしまうのだ。「だってどんな世界でも働かなきゃ、生きていけないし。僕にできるのは『名探偵』だけだし」完璧な探偵であり、同時に全く探偵でないマルタ・サギーは、如何にして『名探偵』になったのか?彼の“秘匿されている”過去が、そして宿命の好敵手、怪盗ドクトル・バーチとの出会いの顛末が、今初めて明らかになる!マルタは、へらりと笑う。「不安なのは、どこでだって一緒だ。だから新しい世界で、僕はどんな僕になろうか考えたのさ」。

というのがAmazonの紹介文。

えーと、特に感想はありません。(ぉぃ)
『マルタ・サギーは探偵ですか? A collection of s.』野梨原 花南(富士見ミステリー文庫) ’06 6/26

評価;C

短編。

以上。(ぉぃ)
『バッテリー?』あさの あつこ(角川文庫) ’06 6/29

評価;B

ぐだぐだーだった二人の関係がちょっと変化?
『PEACE MAKER鐵 ―「剣」・「闘」―』 葉内 良智(マッグガーデン) ’06 9/4

評価;C

漫画『PEACE MAKER鐵』(黒野奈々絵)のノベライズ。
うーん、誤植が多い。勘弁してくれ。

やっぱり漫画の方がいいかな。
あの作品は絵の上手さも魅力の一つだから。

早く連載再開してほしいな。
『Vassalord.』もとても好みだけれども。
『少年と少女のポルカ』藤野 千夜(ベネッセ) ’06 9/7

評価;B

恋するオトコと悩めるオトメ
男が好きなトシヒコ、女になりたいヤマダ、電車に乗れないミカコ。心と身体の違和感にふるえる3人の高校生を鮮烈に描く、新感覚の青春小説。

男子校へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる3人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。

というのが、Amazonでのこの本の紹介文です。

起承転結がはっきりしていないというか、盛り上がりの場面がないというか、そういう点は今までに読んだことのあるこの作者さんの作品に共通するところがありますね。
でもそれがかえって、日常の一場面を切り出している感じで、内容が内容ではありますが、リアリティーも感じられます。

「午後の時間割」の方ですが、好きな男がゲイってわかる女の衝撃ってどういうものなんでしょうね・・・。
・・・っていうか、私もちょっと今なんというか、相手があまりに女に興味なさすぎて、ふと頭の端の端に微かにその考えが過ぎってしまったりする時が本当にたまにあるのですが・・・・・・・・・・とんでもなくショックを受けるような気がする。好みは人それぞれという理屈なんか関係なく。
この作者さんの作品だから、そういうことも軽く書いているけど、意外と重い内容だと思う。

この作者さんの作品は、過去に二冊読んだことがあります。『夏の約束』と『ルート125』。

一度目も二度目も感じましたが、私はこの作者さんの作品と相性が良くありません。登場人物に好感が持てない。
すれてる登場人物が大嫌いです。

着眼点と話の構成の上手さは憧れますが、キャラクターが・・・・・きっとこの作者さんはリアリストなんだろうと思う。
でも私は小説には小説の世界があってもいいと思ってるから、そこが相容れないところなのかな。
『月のオデッセイ』三枝 克之(リトル・モア) ’06 9/18

評価;B

読んでから気付いたのですが、この著者さん『恋ノウタ』書いた人だったんですね。

『月のオデッセイ』
その名の通り、月が世界各地を旅しているのです。
つまり、世界各地の月の物語を引用した短編です。

うん、これは面白い。月ってやっぱり素敵だわ。
『海 Dreaming Blue』文 吉元由美 写真 中村康夫(KKベストセラーズ)

評価;B

美しい海の写真、そしてその写真にちなんだ文章。フォトエッセイ集というのかな?
海の写真がほんっとうに綺麗です。綺麗過ぎます。
『旅の写心館』星野 知子(講談社) ’06 9/22

評価;B

ファインダーの中は私だけの世界
「私はここよ、心を開いて」祈りながらシャッターを押す。何かが響きあって1枚の写真になる。そこに私の心が映し出されている。

いつもの自分より少し素直になれるのが旅。
「ざわめき」「ふたり」「働く」「待つ」「去る」「におい」……6つのエッセイと、旅先で撮りためた70点余の写真を収録。

というのがAmazonの紹介文。
正直どんな本だったのか忘れてしまいました・・・。
「続きを読んでみたい!」との感想を持った・・・・・・・・・・・・・・・らしい。(ぉぃ)
『薬指の標本』小川 洋子(新潮文庫) ’06 9/27

評価;B

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。(Amazonより)

究極のSM・・・・・と言っていいのだろうか。
美しくあり、不気味でもあり、不思議な世界。

友達は「この本が理解できるし、本当に私も標本にしたいものがあった」と言っていました。
私には・・・・・まだ理解できないかな。
『むかしのはなし』三浦 しをん(幻冬舎) ’06 10/3

評価;B

あと3か月で地球に隕石がぶつかりこの星が滅亡するとしたら、人々はどう生きるか。
というテーマに最後の方はなってきますが、日本昔話を元にした、というか語り変えた短編集です。

人類が生き残るのに必要だと思える人(学者とか)と、抽選で選ばれた人だけが宇宙船に乗れる。
私はどうするだろう。
・・・・・全然わからない。ってかあえて考えるのが怖いな。
『薔薇の接吻―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 10/12

評価;B

「レマイユの吸血鬼」シリーズ第一巻。

花の都フォレ。王宮エヴァンタイユでは、このところ貴婦人が立て続けに殺され、吸血鬼の仕業との噂で持ちきりだった。事件解明にあたった第二王子のジェラールは、かつて吸血鬼退治の王命を受けたとされる“薔薇の騎士”の一族、レマイユ伯爵家の末裔を訪ねることに。レマイユ伯イブ・アントアーヌは、妖しいほどの美貌の青年。秘密劇場の舞台に立つ彼には、ある裏の顔があって…。(Amazon紹介文)

というお話。
二巻の「堕天使」というタイトルと、説明の「妖しいほどの美貌の青年」の言葉に惹かれて読みました。(ぉぃ)

なんというか・・・・・えー・・・BLですね。
以前読んでしまったものよりもだいぶ抑え目ではあるとは思うけれども、なかなか・・・。
『堕天使の柩―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 10/14

評価;B

「レマイユの吸血鬼」シリーズ第二巻。

吸血鬼の血を引くレマイユ伯イブは、観劇の途中何者かに拉致されてしまう。犯人は、都を騒がせているならず者集団の“ヴァンピル党”。どうやらイブは、アンジュ公爵家子息シャルルと間違われたらしい。アンジュ家では、近々親戚のコルニション伯に家名を譲ることになっていた。難を逃れたイブは、第二王子ジェラールに、コルニションを捕まえる手助けをして欲しいと頼まれるが…。(Amazon紹介文)

正直「堕天使」は関係ありません。(残念)
『鈍色の離宮―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 10/19

評価;B

「レマイユの吸血鬼」シリーズ第三巻。

古のヴァンピルが棲んだと伝えられる辺境侯領について、近ごろ噂が流れていた。魔術侯と呼ばれる辺境侯ルドルフの使う得体の知れない魔法で、領民が屍肉を食らう魔物に変じている、というもの。魔物退治に精を出すイブ・アントアーヌとしては、魔物を生み育てられてはかなわない。いっそのこと出所に赴こうかと思った時、現れたのはジェラール・オーギュスト。癪にさわる王子殿下だった。
第二王子ジェラールは国王に疎んじられてか、魔術侯の出迎えという危険な任務を押しつけられる。吸血鬼の血を引くレマイユ伯イブは、ジェラールと同行することになり…。耽美王宮ファンタジー!(Amazon紹介文)

ジェラールの過去話の回・・・・・・・・・・・・だったらしい・・・。

おーまいがー

2007年2月8日
何故か最近身の回りのものの調子が悪い。

かばんの金属部分が折れて壊れた。
ケータイの電波が入りにくい。
目覚まし時計代わりに使ってる前のケータイの上下選択するローラーが使えなくなった。
学校のHPにまったく繋げない。
腕時計が何故か2:30。(只今10:44ですが)
9時より早起きしたら必ずお腹が痛くなる。
スマスマビデオ予約し忘れてた。

なーぜーーー。

この間願いを一つだけ叶えてくれる地蔵がいるという鈴虫寺行ってお願いしてきたから、その願いのためにその他もろもろの運勢が減少してんのかー?
マリー・アントワネット
うーん、豪華!ドレスやら小物やらセットやら全てが煌びやかだ。
いいなー、あそこ住みたい。

それにアントワネット役のキルスティン・ダンストが可愛いんだ!あのふんわりした雰囲気が本当に愛らしい。
この人の作品私見るの初めてかなーと思ったら、いやいや実は見ていたらしい。
「スパイダーマン」も「エリザベスタウン」も未見だけれども、彼女が12歳の時に出演した「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を数ヶ月前見ていた。
・・・・・そりゃあこれだけ成長したらわからんわー。

作品としてはー・・・・・以下箇条書き。
・本当にマリー・アントワネットだけを追う作品なら、最後の民衆の暴動のシーンで、民衆を撮る必要はなかった。
・パンがどうのこうのってくだりも民衆の声だけで映像を映さないんだから、最後もいらないでしょう。
・もし最後をいれるなら、最初の方で、アントワネットがどのように市民に歓迎されてるかを描くべきだった。
・マリーからみんなの心が離れていく様子はわかりやすくてよかった。
・アントワネットとルイ16世が最後の方にはわりと仲良しさんになってて微笑ましい。
・その「・・・・・え?」ってとこで終わる意味は一体・・・・・。
・エロコメディって感じ?(・・・エロ?)
・あれ?フェルゼンとの別れの場面ってあったっけ?
・とりあえずキルスティン・ダンスト可愛い。
・威厳は二の次。
・まぁ、普通の女の子としての描き方だもんね。
・フェルゼン・・・・・ベルばらの方が好き。
・オスカル出てくれー。
・アンドレもついでに出てくれー。
・あ、ベルばら読み返そう。
・予告で見た「ドリームガールズ」観たいー。

そんな感じ。
私に真面目な映画評論はできないことがわかりました。

きっとあのセットと俳優で、別の監督が撮れば、面白い映画ができるのではないかと思う。

色即是空

2007年2月16日
この間京都嵐山のあたりにある鈴虫寺というお寺に行ってきた。
正直乗り気ではなかったけれども、泊まりに行かせてもらった友だちが行きたがったので、仕方なく。

このお寺にはわらじを履いたお地蔵さんがいて、500円払って住職から拝み方を聞いてお守りを300円で買ったら、願い事をひとつ叶えてくれる。

私はね、あの空間にいる、またはあるものは、汚いものばかりだと思う。
それは信仰心とか性悪説とか宗教的なものは関係なく、もっと精神的で観念的なものとして。
欲にまみれた人間ばかりの空間。願いに行く方も、参拝される寺を管理する方もどれだけ醜いことか。
あの空間でただ聖なるものとは、日々鳴かされる3000匹の鈴虫たちと、無心に人々の願いを叶えるあのお地蔵さんだけだ。

ちなみにこのお寺、「鈴虫寺」と検索すれば普通に寺のHPがあるので、興味のある方はそちらをどうぞ。
『サロメ』ワイルド 福田恒存(岩波文庫) ’06 10/26

評価;A

妖しい美しさで王エロドの心を奪ってはなさない王女サロメ.月光のもとでの宴の席上,7つのヴェイルの踊りとひきかえに,預言者ヨカナーンの生首を所望する.幻想の怪奇と文章の豊麗さで知られる世紀末文学の傑作.R.シュトラウスのオペラ「サロメ」の原典にもなった.幻想的な美しさで話題を呼んだビアズレーの挿画をすべて収録。(Amazon)

なんだ、この素晴らしき真っ黒な世界は。
すでに何が理由でこの本を読んだのか、記憶にない。
あるのはただ壮絶な死に様、美しき妖しきサロメとヨカナーンの記憶。

ヨカナーンに迫るサロメが変態オヤジ化してるんですけど。

・・・・・あぁ、まともな感想かけなくてゴメンナサイ。この世界観大好きなのですが、難しすぎて私には語れないのです。(しかも今手元に本ないし。)

とにかく綺麗。残酷であり、それが綺麗。
綺麗な話は素晴らしい。
箇条書きで。

ビストロ
・土屋アンナ可愛いなぁ。
・なんか開眼した時の顔がタニちゃんぽい。
・ってか、タニちゃん+安蘭けいさんって感じ?
・野菜・・・・・。うーん、好きだけど、野菜づくしは勘弁。

バスケ
・なんでっ!?なんで中居さんは司会なんだっ!!?
・白ジャージはたまらなく可愛いけどさ・・・!!
・でもそんな問題じゃないじゃん!
・あなた旦那non木村さんと一緒にバスケ部だったんでしょっ!?
・司会は他の人にでも任せたらいいじゃんかぁ〜〜〜〜〜!!!(泣)
・あぁ、なんか木村さんが「たっくん」って感じだ。
・ってか中居さん〜〜〜。

EDトーク
・気を取り直して。
・この格好もいいなぁ、中居さん。白可愛い。
・今週は割とみんなの答えに絡んでるね。
・でも中居さん黒い・・・。(肌が)
・西遊記早く観たい〜〜。
・そして相変わらず中居さんの回答はないのね・・・!!!!!(泣)

歌「夜空ノムコウ」
・そこ2ショットにしてくれ!!(出だし)
・長らく聴いてないなぁ、この歌。
・小学校高学年だったかなぁ?この歌出たの。
・ハ、ハモらなくてもよかとです・・・。
・ちょ、9年前ですって、この歌・・・!1998年1月14日。

予告
・母が陣内のことを激しく可哀想がってるのですが。
・えらいところに嫁いでしまったみたいなもん?(陣内が)
・何故かそこから「雅子さまと一緒やな」って話に行ったり。(陣内と雅子さまの立場が似てるってこと)
・とりあえず中居さん出してください。っていうか、出てきてください。
・もう、お願いだから中居さん・・・。
・あなたを望んでいるファンがいることを知ってください・・・。

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