7冊目『ゲオルゲ詩集』
2007年9月10日 読書『ゲオルゲ詩集』ゲオルゲ 手塚富雄訳(岩波文庫) ’07 2/1
評価;A
「ロード・オブ・ザ・リング(以下LotR)」ファンサイトで、どなたかがこの詩人の詩でLotRの絵を描かれていたのがきっかけです。
それがどの詩かは忘れてしまいましたが、詩集を読んでみるとこれがどうして意外と多くの詩がLotRで読めたりするのですよ。後半の詩はそう思えなかったような気もしますが、詩集の前半は次期摂政(死亡)と王様とか、馬王と王様とか、次期摂政(弟)と王様とか、王妃と王様とか。王様がいっぱい出てくるのは私は王様ファンなので、王様以外では考えないからです。
「友情」という詩がなかなかツボだったという記憶があります。上の誰かで想像したのか、特に想像していなかったのか、覚えていないのですが・・・。
なんにせよ、作者の意図がどうであれ、自分で想像する余地が残されている「詩」というものはなかなか面白いものです。受け手は自由です、と勝手にほざいてみる。
次は、ずれた道を元に戻して、『NO.6 ♯3』です。
評価;A
「ロード・オブ・ザ・リング(以下LotR)」ファンサイトで、どなたかがこの詩人の詩でLotRの絵を描かれていたのがきっかけです。
それがどの詩かは忘れてしまいましたが、詩集を読んでみるとこれがどうして意外と多くの詩がLotRで読めたりするのですよ。後半の詩はそう思えなかったような気もしますが、詩集の前半は次期摂政(死亡)と王様とか、馬王と王様とか、次期摂政(弟)と王様とか、王妃と王様とか。王様がいっぱい出てくるのは私は王様ファンなので、王様以外では考えないからです。
「友情」という詩がなかなかツボだったという記憶があります。上の誰かで想像したのか、特に想像していなかったのか、覚えていないのですが・・・。
なんにせよ、作者の意図がどうであれ、自分で想像する余地が残されている「詩」というものはなかなか面白いものです。受け手は自由です、と勝手にほざいてみる。
次は、ずれた道を元に戻して、『NO.6 ♯3』です。
6冊目『NO.6 ♯2』
2007年9月9日 読書
『NO.6 ♯2』あさの あつこ(講談社) ’07 1/30
評価;A
聖都市NO.6から離れ、ネズミと共に無法地帯である西ブロックに住む紫苑は、そこに住む人々とも知り合っていく。
一方幼馴染の沙布は紫苑に会うため西ブロックへ向かおうとするが・・・・・。
紫苑はネズミに真正面から真摯な想いを伝え、ネズミは紫苑に依存する気持ちに気付く。
本当に二人のこの関係が大好きです。
恋愛ではないんだけど、それに似たような強い感情。『BANANA FISH』的なね。
読んでてほんわか&どきどき&わくわくしてきます。
ちなみに、ネズミの役者名はイヴなんですって。
去年読んだ『レマイユの吸血鬼』(真堂樹)シリーズを思い出します。
ま、たぶん全然関係ないんでしょうけどね。
上で出した『BANANA FISH』。
名作の評価を得ている漫画なので、知ってる方も多いかと思いますが、私がその存在を知ったのは最近で、この『NO.6』の感想を載せているある日記サイトでした。その方が、「『NO.6』の紫苑とネズミの関係は、『BANANA FISH』のアッシュと英二(「英二とアッシュ」と記述すべきか)の関係を思い出させる」と書かれていました。それで気になって『BANANA FISH』を読んでみましたが、なるほどなという感じでした。
無償の愛を与え合う二人の関係は、ネズミが戸惑う紫苑の態度に共通するものがある気がする。
どちらの作品も魅力的なものです。
さて、次の本は『ゲオルゲ詩集』です。
「なんでいきなりそんな硬いとこに・・・?」って感じですが、えーと、たしか「ロード・オブ・ザ・リング」の影響だったと・・・。ま、詳しくは次回。
評価;A
聖都市NO.6から離れ、ネズミと共に無法地帯である西ブロックに住む紫苑は、そこに住む人々とも知り合っていく。
一方幼馴染の沙布は紫苑に会うため西ブロックへ向かおうとするが・・・・・。
紫苑はネズミに真正面から真摯な想いを伝え、ネズミは紫苑に依存する気持ちに気付く。
本当に二人のこの関係が大好きです。
恋愛ではないんだけど、それに似たような強い感情。『BANANA FISH』的なね。
読んでてほんわか&どきどき&わくわくしてきます。
ちなみに、ネズミの役者名はイヴなんですって。
去年読んだ『レマイユの吸血鬼』(真堂樹)シリーズを思い出します。
ま、たぶん全然関係ないんでしょうけどね。
上で出した『BANANA FISH』。
名作の評価を得ている漫画なので、知ってる方も多いかと思いますが、私がその存在を知ったのは最近で、この『NO.6』の感想を載せているある日記サイトでした。その方が、「『NO.6』の紫苑とネズミの関係は、『BANANA FISH』のアッシュと英二(「英二とアッシュ」と記述すべきか)の関係を思い出させる」と書かれていました。それで気になって『BANANA FISH』を読んでみましたが、なるほどなという感じでした。
無償の愛を与え合う二人の関係は、ネズミが戸惑う紫苑の態度に共通するものがある気がする。
どちらの作品も魅力的なものです。
さて、次の本は『ゲオルゲ詩集』です。
「なんでいきなりそんな硬いとこに・・・?」って感じですが、えーと、たしか「ロード・オブ・ザ・リング」の影響だったと・・・。ま、詳しくは次回。
5冊目『NO.6 ♯1』
2007年8月31日 読書
『NO.6 ♯1』あさの あつこ(講談社) ’07 1/21
評価;A
全てが管理されている「NO.6」という都市で、将来を有望され考えうる最高の環境を保障されている紫苑。彼は幼い頃嵐の夜にネズミという同年代で犯罪者であるらしい少年に出会い、彼を匿い傷ついた彼を手当てする。そのことが役人に知られ、紫苑と母親はランクが下の町へと移動させられるが、彼らはそれでも幸せな毎日を過ごしていた。しかしある日、急速に老化した人間の死体が紫苑の働く公園で発見され、紫苑に容疑がかかる。逃げようとする紫苑を助けたのは、昔彼が助けたネズミだった。
ネズミというのは動物の鼠ではなく、少年の名前です。
おそらく(え?)理想郷と言われる聖都市NO.6の本性を知り、それにどう立ち向かっていくか、という話なのです。「自由」とか「平等」という言葉について考えさせられるような。
でも、主役二人(紫苑とネズミ)の関係がとてもいいのですよ!いや、一巻ではそれほどではないかもしれないけれど、巻が進むにつれてどんどん素敵なもの(←私にとって)になっていくのです。
ちなみに、私的この本のイメージソングはSMAPの「Triangle」です。紫苑からNO.6への思いという感じ。
次は『NO.6 ♯2』です。
評価;A
全てが管理されている「NO.6」という都市で、将来を有望され考えうる最高の環境を保障されている紫苑。彼は幼い頃嵐の夜にネズミという同年代で犯罪者であるらしい少年に出会い、彼を匿い傷ついた彼を手当てする。そのことが役人に知られ、紫苑と母親はランクが下の町へと移動させられるが、彼らはそれでも幸せな毎日を過ごしていた。しかしある日、急速に老化した人間の死体が紫苑の働く公園で発見され、紫苑に容疑がかかる。逃げようとする紫苑を助けたのは、昔彼が助けたネズミだった。
ネズミというのは動物の鼠ではなく、少年の名前です。
おそらく(え?)理想郷と言われる聖都市NO.6の本性を知り、それにどう立ち向かっていくか、という話なのです。「自由」とか「平等」という言葉について考えさせられるような。
でも、主役二人(紫苑とネズミ)の関係がとてもいいのですよ!いや、一巻ではそれほどではないかもしれないけれど、巻が進むにつれてどんどん素敵なもの(←私にとって)になっていくのです。
ちなみに、私的この本のイメージソングはSMAPの「Triangle」です。紫苑からNO.6への思いという感じ。
次は『NO.6 ♯2』です。
4冊目『聖遺の天使』
2007年8月31日 読書
『聖遺の天使』三雲 岳斗(双葉社) ’07 1/20
評価;C
かつて城砦として使われていた「沼の館」。聖遺物とされる聖母子を出現させる香炉があるということで一躍有名になった。その真贋を確かめるために有力な教会関係者たちがやってきた夜、その館の主アッラマーニが館の外壁に磔にされる形で死んでいるのを同行したチェチリア・ガッレラーニは発見する。ミラノ宰相ルドヴィコ・イル・モーロは愛妾であるチェチリアが館に足止めを食らっていることを知り、友人であり万能の天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチを連れ、館へ向かう。
レオナルド・ダ・ヴィンチの推理劇です。
不気味さは伝わってきました。天使って怖いな、と。
でも最後はすっぱりと明るく終わっているので、読後感はいいです。
それだけ。
あれ?そういえばイル・モーロとチェチリアの本当の関係って何だっけ・・・?
この頃は特に私が天使関係にはまっていたころですね。天使関係の本を読み(挫折したものも多いけど)、『天使禁猟区』をまとめ買いしたり。
天使・堕天使・神というものに興味を持ち出したのは、ヴィゴの出演している『ゴッド・アーミー』がきっかけでした。神から一番愛されていたのに神の愛が人間に向いてしまったので人間に嫉妬するという可愛らしい性格のルシファーが好きになりました。だから、私の場合天使が好きなのはルシファーありきなのです。
朝海ひかるさんの『堕天使の涙』も観ましたよ〜。なかなかダメダメな人間を見て「ふはは!」って嘲って笑いつつも、「神はなんで僕じゃなくてこんなダメなやつらを愛するのっ!?」と逆に落ち込んでみたり、理想的な可愛い性格の、しかもビジュアルもぴったりイメージどおりの、最高のルシファーでした。
ま、その感想は当時上げていると思いますので、そちらで。
次の本。
次は『NO.6 ♯1』。まるマ以来の超好みの本です。
評価;C
かつて城砦として使われていた「沼の館」。聖遺物とされる聖母子を出現させる香炉があるということで一躍有名になった。その真贋を確かめるために有力な教会関係者たちがやってきた夜、その館の主アッラマーニが館の外壁に磔にされる形で死んでいるのを同行したチェチリア・ガッレラーニは発見する。ミラノ宰相ルドヴィコ・イル・モーロは愛妾であるチェチリアが館に足止めを食らっていることを知り、友人であり万能の天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチを連れ、館へ向かう。
レオナルド・ダ・ヴィンチの推理劇です。
不気味さは伝わってきました。天使って怖いな、と。
でも最後はすっぱりと明るく終わっているので、読後感はいいです。
それだけ。
あれ?そういえばイル・モーロとチェチリアの本当の関係って何だっけ・・・?
この頃は特に私が天使関係にはまっていたころですね。天使関係の本を読み(挫折したものも多いけど)、『天使禁猟区』をまとめ買いしたり。
天使・堕天使・神というものに興味を持ち出したのは、ヴィゴの出演している『ゴッド・アーミー』がきっかけでした。神から一番愛されていたのに神の愛が人間に向いてしまったので人間に嫉妬するという可愛らしい性格のルシファーが好きになりました。だから、私の場合天使が好きなのはルシファーありきなのです。
朝海ひかるさんの『堕天使の涙』も観ましたよ〜。なかなかダメダメな人間を見て「ふはは!」って嘲って笑いつつも、「神はなんで僕じゃなくてこんなダメなやつらを愛するのっ!?」と逆に落ち込んでみたり、理想的な可愛い性格の、しかもビジュアルもぴったりイメージどおりの、最高のルシファーでした。
ま、その感想は当時上げていると思いますので、そちらで。
次の本。
次は『NO.6 ♯1』。まるマ以来の超好みの本です。
3冊目『肩胛骨は翼のなごり』
2007年8月29日 読書
『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド 山田順子訳(東京創元社) ’07 1/9
評価;A
マイケルは両親と一緒越してきた新居のガレージという名の物置小屋の奥で謎の生き物を発見する。
蜘蛛の巣、アオバエの死骸にまみれた、痩せ細った男。彼は笑うけどもにこりともしない。
マイケルは隣の家に住む少女ミナとともに、夜毎彼に会いに行く。
彼の名はスケリグ。背中に翼を持つ不可思議な存在。
同じような雰囲気で話は進んで行きますが、何故か引き込まれます。
幻想的で美しい描写。詩的な文章や台詞。キャラクターも魅力的なんですよ。
「綺麗」という一言に尽きる作品です。
さて、スケリグとは何者なのか?天使?鳥?赤ちゃんの魂?
赤ちゃんの線が強いけれど(図書館で借りたし、読み返していないのでしっかり把握できていませんが・・・)、天使だったらいいな。もう一度神さまのところへ行っておいで。
まるでルシファーのように読んでしまいました。(あくまで私の中のルシファー像ですけどね)
ちなみに、スケリグはしわだらけなんだけども、本当は若いらしい。
スケリグはアラゴルン姿のヴィゴに脳内変換でした。
表紙の人形は本編と特別な関係があるわけではありませんし、彼がスケリグであるということはありません。
この本について語ったら絶対長くなるのに、なにぶん原書が手元にないもので・・・。
いつか買いたいと思います。
あ、そういえば、私は東京創元社とは合わないと思ってたけれど、この本だけは気に入りました。まぁ、好き嫌いが分かれそうな作品だけれども。あそこは癖のある本が多いのか?
次は『聖遺の天使』。レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵になります。
評価;A
マイケルは両親と一緒越してきた新居のガレージという名の物置小屋の奥で謎の生き物を発見する。
蜘蛛の巣、アオバエの死骸にまみれた、痩せ細った男。彼は笑うけどもにこりともしない。
マイケルは隣の家に住む少女ミナとともに、夜毎彼に会いに行く。
彼の名はスケリグ。背中に翼を持つ不可思議な存在。
同じような雰囲気で話は進んで行きますが、何故か引き込まれます。
幻想的で美しい描写。詩的な文章や台詞。キャラクターも魅力的なんですよ。
「綺麗」という一言に尽きる作品です。
さて、スケリグとは何者なのか?天使?鳥?赤ちゃんの魂?
赤ちゃんの線が強いけれど(図書館で借りたし、読み返していないのでしっかり把握できていませんが・・・)、天使だったらいいな。もう一度神さまのところへ行っておいで。
まるでルシファーのように読んでしまいました。(あくまで私の中のルシファー像ですけどね)
ちなみに、スケリグはしわだらけなんだけども、本当は若いらしい。
スケリグはアラゴルン姿のヴィゴに脳内変換でした。
表紙の人形は本編と特別な関係があるわけではありませんし、彼がスケリグであるということはありません。
この本について語ったら絶対長くなるのに、なにぶん原書が手元にないもので・・・。
いつか買いたいと思います。
あ、そういえば、私は東京創元社とは合わないと思ってたけれど、この本だけは気に入りました。まぁ、好き嫌いが分かれそうな作品だけれども。あそこは癖のある本が多いのか?
次は『聖遺の天使』。レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵になります。
2冊目『ペネロピアド』
2007年8月23日 読書
『ペネロピアド』マーガレット・アトウッド 鴻巣友季子訳(角川書店) ’07 1/8
評価;B
紀元前8世紀頃の古代ギリシア叙事詩のひとつで、詩人ホメロスがトロイア戦争を描いた「イリアス」の続編にあたる、壮大な冒険物語「オデュッセイア」。英雄オデュッセウスの妻であり、トロイア戦争の原因となった絶世の美女ヘレネを従姉にもつペネロペイアは、そのなかで徹底的に貞節な妻として描かれている。夫オデュッセウスがトロイア戦争に出征して20年余り、ひとり孤独に待ち続けた日々。その間、王なき王国イタケーを守るため、あられもない噂話に耳をふさぎ、向こう見ずな息子を育て、財産目当てに押し寄せる数多の求婚者たちを必死に追い払う。一方、怪物を倒し女神と寝たりの旅を経てついに帰還を果たしたオデュッセウスは、求婚者たちを惨殺する。そしてペネロペイアの12人の女中たちも…。待ち続けた従順な妻、ペネロペイアの本心。殺された12人の女中たちの真実。「オデュッセイア」では語られなかった、壮絶な運命を授けられた女たちの本性と謎を、今世紀最高の女流作家アトウッドが斬新にうたい上げる。(Amazon)
「ロード・オブ・ザ・リング」でボロミア役を演じたショーン・ビーンが、「トロイ」でオデュッセウスを演じたことをきっかけに、トロイなどそのあたりの神話に興味を持ちました。
だから大学の図書館にある『イリアス』に手を出してみたのですが・・・・・挫折。おそらく100ページも行ってないと思います・・・。「だめだ、難しい・・・」と。
でも興味を持っていることには変わらないので、正月暇を持て余してブックオフに行ってこの本を見つけた時は即購入でした。オデュッセウスとともにペネロペイアに興味を持っているのは、まぁ、ネット徘徊の結果なんですが、その辺はぼやかしておきます。(笑)
ペネロペイアは普通の少女なのですよ。普通だからこそ、結果「貞淑」という言葉を与えられ、「貞淑な妻」とされた。ただそれは少し遠い他人の目から見たペネロペイア。
この本で書かれているのは、ペネロペイア自身から見た「普通の少女」のペネロペイアです。それが「本心」なわけですね。
読者はそれをどれだけ身近に感じられるかだけど・・・。
正直私は友だちになりたいとは思いませんね。(笑)
とりあえず、『イリアス』をちゃんと読んでみたくなりました。
実現・・・・・したいなぁ・・・。
あ、そういえば、この本裏表紙が怖ろしかったことを思い出しました。こわすぎ・・・。
追記。(忘れてた)
次は『肩胛骨は翼のなごり』です。彼は鳥?天使?それとも別の何か?
評価;B
紀元前8世紀頃の古代ギリシア叙事詩のひとつで、詩人ホメロスがトロイア戦争を描いた「イリアス」の続編にあたる、壮大な冒険物語「オデュッセイア」。英雄オデュッセウスの妻であり、トロイア戦争の原因となった絶世の美女ヘレネを従姉にもつペネロペイアは、そのなかで徹底的に貞節な妻として描かれている。夫オデュッセウスがトロイア戦争に出征して20年余り、ひとり孤独に待ち続けた日々。その間、王なき王国イタケーを守るため、あられもない噂話に耳をふさぎ、向こう見ずな息子を育て、財産目当てに押し寄せる数多の求婚者たちを必死に追い払う。一方、怪物を倒し女神と寝たりの旅を経てついに帰還を果たしたオデュッセウスは、求婚者たちを惨殺する。そしてペネロペイアの12人の女中たちも…。待ち続けた従順な妻、ペネロペイアの本心。殺された12人の女中たちの真実。「オデュッセイア」では語られなかった、壮絶な運命を授けられた女たちの本性と謎を、今世紀最高の女流作家アトウッドが斬新にうたい上げる。(Amazon)
「ロード・オブ・ザ・リング」でボロミア役を演じたショーン・ビーンが、「トロイ」でオデュッセウスを演じたことをきっかけに、トロイなどそのあたりの神話に興味を持ちました。
だから大学の図書館にある『イリアス』に手を出してみたのですが・・・・・挫折。おそらく100ページも行ってないと思います・・・。「だめだ、難しい・・・」と。
でも興味を持っていることには変わらないので、正月暇を持て余してブックオフに行ってこの本を見つけた時は即購入でした。オデュッセウスとともにペネロペイアに興味を持っているのは、まぁ、ネット徘徊の結果なんですが、その辺はぼやかしておきます。(笑)
ペネロペイアは普通の少女なのですよ。普通だからこそ、結果「貞淑」という言葉を与えられ、「貞淑な妻」とされた。ただそれは少し遠い他人の目から見たペネロペイア。
この本で書かれているのは、ペネロペイア自身から見た「普通の少女」のペネロペイアです。それが「本心」なわけですね。
読者はそれをどれだけ身近に感じられるかだけど・・・。
正直私は友だちになりたいとは思いませんね。(笑)
とりあえず、『イリアス』をちゃんと読んでみたくなりました。
実現・・・・・したいなぁ・・・。
あ、そういえば、この本裏表紙が怖ろしかったことを思い出しました。こわすぎ・・・。
追記。(忘れてた)
次は『肩胛骨は翼のなごり』です。彼は鳥?天使?それとも別の何か?
2007年1冊目『魔法の声』
2007年8月21日 読書
『魔法の声』コルネーリア・フンケ 浅見昇吾訳(WAVA出版) ’07 1/4
評価;C
本を朗読するとその登場人物を呼び出してしまうという魔法の声を持つ父モーと娘メギーの話。モーが昔『闇の心』という本から呼び出した悪人カプリコーンとの戦いに、父娘そして同じく本から呼び出したホコリ指が挑む。
という内容だったかなぁ?なんか微妙に違う気もする・・・。
著者が父親モーはブレンダン・フレイザー氏、登場人物の一人ホコリ指はヴィゴ・モーテンセン氏をモデルにして書いた本だそうです。
ヴィゴがモデルと聞いて読まないでいられるか!というわけで手に取ったわけですが。
長いです、この本・・・。
困難困難の連続で主人公達が前に進むスピードが遅い。
それに、結構ご都合主義のところがある。
ついでに、ホコリ指がなかなかチキンな役・・・。
正直ヴィゴを当てはめないと好きになれないな、この役。(笑)
でも、章ごとにその章に関連ありそうな童話を引用しているのが面白い。
『指輪物語』もあります。とてもとても嬉しいです。「サム〜〜〜〜〜!!!」と心の中で叫びました。(私はアラゴルンファンですが)
エルフ文字も私はまったく理解できないのですが、でも使われていることが嬉しいです。
とりあえず、三巻目で挫折しかけてる『指輪物語』を頑張ろうと思いました。
ちなみに、この作品、映画化決定作品です。(http://cinematoday.jp/page/N0008945)
残念ながら、ホコリ指役はヴィゴでなくポール・ベタニー氏なんだけれども・・・。
でもベタニー氏も好きなのでいいです。(笑)
2007年の読了本1冊目でした。
毎年この読書記録についての説明を書いているので、今年も書きます。
この読書記録では、高校を卒業して大学に入学した2005年春以降に読んだ本の感想などを読み終わった順番に書いています。
形式としては、
『タイトル』著者,訳者(出版社) 読了日
評価;A(良)〜E(悪)
感想等
です。
最近ではだいぶ怠けて読書記録をつけていなかったので、感想を書こうとする本が半年以上前のもの、そして内容をほとんど覚えていなくてとんでもなく適当な記録になったという事態がしょっちゅう起こっていました。(むしろ現在進行形で今も起っています)
と、いうわけで、読書記録としては「HOME」からリンクしている「Book log」の方が最新情報です。ただ、向こうは感想をまったく上げていないので、評価だけです。
評価についてですが、この評価はあくまで私個人の評価です。
世間で一般的に高評価がつけられている作品に、「面白くない」「文章がなってない」など悪い評価をつけたこともありますし、逆に一般的に低評価の作品にとても感銘を受けて高評価をつけ熱く語った(書いた)こともあります。
私は、読者がその作品をどう受け取るのか、それは自由だと思いながら読んでいます。だから、ここに書く感想等はあくまで私がその本を読んで受けた印象だということをご理解ください。
私が悪評価をつけているからといって、私以外の方にとってとても楽しめる作品である可能性は高いわけです。
逆に、「私はこんなに楽しめたのに、なんで駄目だとか書くのっ!!?」と怒りのコメントをされても、「私がそう感じてしまったので」としかお答えできません。
人個人個人に考え方の違いがあることをご理解ください。
これは読書記録のみでなく、私の日記全体を通してのことですが。
長々書きましたが、まぁ、「好き勝手書いています」ということです。
あ、これからは最後に次の本の予告でもしてみようかと思います。
次は『ペネロピアド』です。
トロイですよ〜オデュッセウスですよ〜ペネロペイアですよ〜〜。
評価;C
本を朗読するとその登場人物を呼び出してしまうという魔法の声を持つ父モーと娘メギーの話。モーが昔『闇の心』という本から呼び出した悪人カプリコーンとの戦いに、父娘そして同じく本から呼び出したホコリ指が挑む。
という内容だったかなぁ?なんか微妙に違う気もする・・・。
著者が父親モーはブレンダン・フレイザー氏、登場人物の一人ホコリ指はヴィゴ・モーテンセン氏をモデルにして書いた本だそうです。
ヴィゴがモデルと聞いて読まないでいられるか!というわけで手に取ったわけですが。
長いです、この本・・・。
困難困難の連続で主人公達が前に進むスピードが遅い。
それに、結構ご都合主義のところがある。
ついでに、ホコリ指がなかなかチキンな役・・・。
正直ヴィゴを当てはめないと好きになれないな、この役。(笑)
でも、章ごとにその章に関連ありそうな童話を引用しているのが面白い。
『指輪物語』もあります。とてもとても嬉しいです。「サム〜〜〜〜〜!!!」と心の中で叫びました。(私はアラゴルンファンですが)
エルフ文字も私はまったく理解できないのですが、でも使われていることが嬉しいです。
とりあえず、三巻目で挫折しかけてる『指輪物語』を頑張ろうと思いました。
ちなみに、この作品、映画化決定作品です。(http://cinematoday.jp/page/N0008945)
残念ながら、ホコリ指役はヴィゴでなくポール・ベタニー氏なんだけれども・・・。
でもベタニー氏も好きなのでいいです。(笑)
2007年の読了本1冊目でした。
毎年この読書記録についての説明を書いているので、今年も書きます。
この読書記録では、高校を卒業して大学に入学した2005年春以降に読んだ本の感想などを読み終わった順番に書いています。
形式としては、
『タイトル』著者,訳者(出版社) 読了日
評価;A(良)〜E(悪)
感想等
です。
最近ではだいぶ怠けて読書記録をつけていなかったので、感想を書こうとする本が半年以上前のもの、そして内容をほとんど覚えていなくてとんでもなく適当な記録になったという事態がしょっちゅう起こっていました。(むしろ現在進行形で今も起っています)
と、いうわけで、読書記録としては「HOME」からリンクしている「Book log」の方が最新情報です。ただ、向こうは感想をまったく上げていないので、評価だけです。
評価についてですが、この評価はあくまで私個人の評価です。
世間で一般的に高評価がつけられている作品に、「面白くない」「文章がなってない」など悪い評価をつけたこともありますし、逆に一般的に低評価の作品にとても感銘を受けて高評価をつけ熱く語った(書いた)こともあります。
私は、読者がその作品をどう受け取るのか、それは自由だと思いながら読んでいます。だから、ここに書く感想等はあくまで私がその本を読んで受けた印象だということをご理解ください。
私が悪評価をつけているからといって、私以外の方にとってとても楽しめる作品である可能性は高いわけです。
逆に、「私はこんなに楽しめたのに、なんで駄目だとか書くのっ!!?」と怒りのコメントをされても、「私がそう感じてしまったので」としかお答えできません。
人個人個人に考え方の違いがあることをご理解ください。
これは読書記録のみでなく、私の日記全体を通してのことですが。
長々書きましたが、まぁ、「好き勝手書いています」ということです。
あ、これからは最後に次の本の予告でもしてみようかと思います。
次は『ペネロピアド』です。
トロイですよ〜オデュッセウスですよ〜ペネロペイアですよ〜〜。
66冊目『カンパネルラ』
2007年8月20日 読書『カンパネルラ』長野 まゆみ(河出文庫) ’06 12/30
評価;C
2006年の一番最後に読み終わった本です。
長野まゆみにハマっていた頃。
この作品以降長野作品はまったく読んでいないです。
長野まゆみについて書いた四回生の卒論発表を聞いていると、「長野作品は高校生あたりに人気があるが、成長するにつれて彼女たちは長野作品を卒業する」と言っていました。
もしかしたら私にその時期が訪れたのかもしれない。
正直なところ、評価を見ていただければわかるかもしれないけれど、この本あまり楽しめなかったんですよ。
読後感は悶々としていました。
カンパネルラは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に登場する少年。『銀河鉄道の夜』は過去に読んだので、感想もアップ済みです。(http://diarynote.jp/d/40825/20051014.html)
でも章の順番が入れ替えられているというのは知りませんでした。
もう一度読んでみたいな。
さて、ようやく2006年の読書記録終了です。2007年になってどんだけ経つんだって話ですが。
2007年で今現在までに読んだ本は約20冊。早く現在に追いつきたいです・・・。
・・・・・あれ?私『カンパネルラ』について何も語っていないような・・・?
評価;C
2006年の一番最後に読み終わった本です。
長野まゆみにハマっていた頃。
この作品以降長野作品はまったく読んでいないです。
長野まゆみについて書いた四回生の卒論発表を聞いていると、「長野作品は高校生あたりに人気があるが、成長するにつれて彼女たちは長野作品を卒業する」と言っていました。
もしかしたら私にその時期が訪れたのかもしれない。
正直なところ、評価を見ていただければわかるかもしれないけれど、この本あまり楽しめなかったんですよ。
読後感は悶々としていました。
カンパネルラは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に登場する少年。『銀河鉄道の夜』は過去に読んだので、感想もアップ済みです。(http://diarynote.jp/d/40825/20051014.html)
でも章の順番が入れ替えられているというのは知りませんでした。
もう一度読んでみたいな。
さて、ようやく2006年の読書記録終了です。2007年になってどんだけ経つんだって話ですが。
2007年で今現在までに読んだ本は約20冊。早く現在に追いつきたいです・・・。
・・・・・あれ?私『カンパネルラ』について何も語っていないような・・・?
65冊目『DARK MOON』
2007年8月20日 読書『DARK MOON』おおくばひさこ・写真 橋本治・文(角川書店) ’06 12/17
評価;B
写真と詩集が合わさった本。
といっても、『あさ/朝』谷川 俊太郎, 吉村 和敏(アリス館)とはだいぶ印象が違いました。
写真は主に植物を写していますが、人工的にセットしたようなもので、自然に咲いているものを写したものではありません。
その写真に合わせて(または逆か)、三つの詩が書かれています。詩を作る講義を大学で受けている私からしたら、「よくこんな表現が思いつくなぁ」と関心しっぱなしでした。
三つの詩に共通するテーマは「愛」。拙い私の読解力ではなかなか理解が難しかったですが、おそらく姉と同じ人を好きになってしまったとか、娼婦だとか、とにかく報われない愛、または自然ではない(少しニュアンスが違う気もする)愛が描かれています。
人工的とも言える植物の写真と合っています。
図書館の写真集コーナーでうろうろしていた時に見つけて、名前に惹かれて借りたものですね。「DARK」からしてもっと暗い話かと思ったけれど、意外に共感・同情できる話で驚き。
2006年に読んだ本の感想文はあと一冊。
最後は長野まゆみの『カンパネルラ』。
評価;B
写真と詩集が合わさった本。
といっても、『あさ/朝』谷川 俊太郎, 吉村 和敏(アリス館)とはだいぶ印象が違いました。
写真は主に植物を写していますが、人工的にセットしたようなもので、自然に咲いているものを写したものではありません。
その写真に合わせて(または逆か)、三つの詩が書かれています。詩を作る講義を大学で受けている私からしたら、「よくこんな表現が思いつくなぁ」と関心しっぱなしでした。
三つの詩に共通するテーマは「愛」。拙い私の読解力ではなかなか理解が難しかったですが、おそらく姉と同じ人を好きになってしまったとか、娼婦だとか、とにかく報われない愛、または自然ではない(少しニュアンスが違う気もする)愛が描かれています。
人工的とも言える植物の写真と合っています。
図書館の写真集コーナーでうろうろしていた時に見つけて、名前に惹かれて借りたものですね。「DARK」からしてもっと暗い話かと思ったけれど、意外に共感・同情できる話で驚き。
2006年に読んだ本の感想文はあと一冊。
最後は長野まゆみの『カンパネルラ』。
64冊目『腐りゆく天使』
2007年7月12日 読書
『腐りゆく天使』夢枕 獏(文春文庫) ’06 12/17
評価l;B
某巨大ブログサイトの某コミュニティで「病んでる小説」の上位に名前があがる作品だったので、興味本位で読んでみました。私は別に病んではいないですが、病んでる歌や小説が大好きなのですよ。
それに夢枕さんのファンでもありますからね。
教会の祭壇の後ろの香部屋の中。あるかなしかの微笑を浮かべ、何かを抱くように手を広げ浮いている4メートルの天使。
白い、美しく、全裸の天使。
それが腐っていくのです。白い美しい天使が醜いどろどろの肉塊になって、腐り落ちるのです。肉がずり落ち、目が飛び出て、翼がもげるのです。
詩人、萩原朔太郎。記憶を失った埋められた屍体の魂。美貌の神父。朔太郎の想い人、エレナことS.N子。
視点としては朔太郎と魂と神父の三人だけど、エレナも重要な人物。
神父がいつも見ていた美しい天使が腐り落ち、土の中に埋められている屍体の魂は少年となって地上に現れ、朔太郎は人妻であるエレンの元へ通い、エレンは教会へ行く。
そして一同が教会に集まる時・・・・・。
センチメンタルでエロティックでグロテスクでミステリアス。
熟しきった果実の芳香と臭気にずるずると誘い込まれ、毒気に中てられるような作品でした。
病み付きになる危ない魅力という感じです。
当時読み終わった後に書いた感想が上の文章なんですが、それと同時に「空海思い出しちゃった。」ともその感想のメモに書いてありました。
「なんのこっちゃ?」と思いましたが、まぁ、おそらく神父のことなんでしょう。
正直なところ「美貌の神父」に惹かれて読みました。(笑)
ストーリーの面白さだけでなく、萩原朔太郎のさまざまな詩とオリジナルのストーリーが上手く絡められていて、その構成もまた楽しめました。
評価l;B
某巨大ブログサイトの某コミュニティで「病んでる小説」の上位に名前があがる作品だったので、興味本位で読んでみました。私は別に病んではいないですが、病んでる歌や小説が大好きなのですよ。
それに夢枕さんのファンでもありますからね。
教会の祭壇の後ろの香部屋の中。あるかなしかの微笑を浮かべ、何かを抱くように手を広げ浮いている4メートルの天使。
白い、美しく、全裸の天使。
それが腐っていくのです。白い美しい天使が醜いどろどろの肉塊になって、腐り落ちるのです。肉がずり落ち、目が飛び出て、翼がもげるのです。
詩人、萩原朔太郎。記憶を失った埋められた屍体の魂。美貌の神父。朔太郎の想い人、エレナことS.N子。
視点としては朔太郎と魂と神父の三人だけど、エレナも重要な人物。
神父がいつも見ていた美しい天使が腐り落ち、土の中に埋められている屍体の魂は少年となって地上に現れ、朔太郎は人妻であるエレンの元へ通い、エレンは教会へ行く。
そして一同が教会に集まる時・・・・・。
センチメンタルでエロティックでグロテスクでミステリアス。
熟しきった果実の芳香と臭気にずるずると誘い込まれ、毒気に中てられるような作品でした。
病み付きになる危ない魅力という感じです。
当時読み終わった後に書いた感想が上の文章なんですが、それと同時に「空海思い出しちゃった。」ともその感想のメモに書いてありました。
「なんのこっちゃ?」と思いましたが、まぁ、おそらく神父のことなんでしょう。
正直なところ「美貌の神父」に惹かれて読みました。(笑)
ストーリーの面白さだけでなく、萩原朔太郎のさまざまな詩とオリジナルのストーリーが上手く絡められていて、その構成もまた楽しめました。
63冊目『陰陽師 龍笛ノ巻』
2007年7月2日 読書『陰陽師 龍笛ノ巻』夢枕 獏(文春文庫) ’06 12/15
評価;B
賀茂保憲が登場します。晴明の兄弟子ですね。晴明が敬語を使う身近な人なんて、とても素敵なキャラクターじゃないですか。(笑)
これからもいっぱい出てきてほしいなぁ。
評価;B
賀茂保憲が登場します。晴明の兄弟子ですね。晴明が敬語を使う身近な人なんて、とても素敵なキャラクターじゃないですか。(笑)
これからもいっぱい出てきてほしいなぁ。
62冊目『イル・トロヴァトーレ』
2007年7月2日 読書
『イル・トロヴァトーレ』ヴェルディ 小瀬村幸子訳(オペラ対訳ライブラリー) ’06 12/13
評価;B
宝塚歌劇団宙組2005年大劇場公演『炎にくちづけを』を観劇した経験はありますが、ついこの間家でそのDVDを観ていたら、ふとこの原作が気になり、探して読んでみました。それがこの本。
当たり前かも知れないけれど、宝塚の方はとってもとっても脚色してあるな、と思いました。「おくるみまりたん」とか。
そんなもんだから、原作読んで「えっ!?普通に教会で結婚式っ!!?」とびっくりしました。
ただ、『炎にくちづけを』は原作を面白くしてあるな、と思いました。話を膨らませているけど主題も明確だし。
原作・宝塚ともにかなり自分勝手な登場人物たちがいろいろと行動します。
評価;B
宝塚歌劇団宙組2005年大劇場公演『炎にくちづけを』を観劇した経験はありますが、ついこの間家でそのDVDを観ていたら、ふとこの原作が気になり、探して読んでみました。それがこの本。
当たり前かも知れないけれど、宝塚の方はとってもとっても脚色してあるな、と思いました。「おくるみまりたん」とか。
そんなもんだから、原作読んで「えっ!?普通に教会で結婚式っ!!?」とびっくりしました。
ただ、『炎にくちづけを』は原作を面白くしてあるな、と思いました。話を膨らませているけど主題も明確だし。
原作・宝塚ともにかなり自分勝手な登場人物たちがいろいろと行動します。
60冊目『今日からマ王!?』
2007年7月2日 読書
『今日からマ王!?』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’06 11/29
評価;B
本編が暗ーい展開なので、こういう時に明るい番外編を持ってこられると、確かに心は和む。
でも本編の続きがやっぱり気になるなぁ。
早く出て欲しい。
評価;B
本編が暗ーい展開なので、こういう時に明るい番外編を持ってこられると、確かに心は和む。
でも本編の続きがやっぱり気になるなぁ。
早く出て欲しい。
59冊目『サロメの乳母の話』
2007年5月19日 読書
『サロメの乳母の話』塩野 七生(新潮文庫) ’06 11/20
評価;A
「貞女の言い分」
「サロメの乳母の話」
「ダンテの妻の嘆き」
「聖フランチェスコの母」
「ユダの母親」
「カリグラ帝の馬」
「大王の奴隷の話」
「師から見たブルータス」
「キリストの弟」
「ネロ皇帝の双子の兄」
「饗宴・地獄篇 第一夜」
「饗宴・地獄篇 第二夜」
が収録されてます。
話の筋となる歴史上有名な人物を主人公に持ってくるのではなく、その近しい者を主人公とするところに視点の面白さがあります。
それに世間で主にマイナスの印象を持たれている人物はプラスの人物(または同情的に)として、逆にプラスの印象を持たれている人物はマイナスのイメージ(「真実の姿はこうだ」というように)として描かれていて、ストーリーの面白さもあります。
「饗宴〜」はもう読んでいてすごく楽しかった。クレオパトラやマリー・アントワネットたちなど、歴史上いろんな意味で有名な女性たちが地獄で夜会(あれ?お茶会かな?)を開くのです。面白くないわけがない。
全体を通して歴史好きにはとても面白い作品。
評価;A
「貞女の言い分」
「サロメの乳母の話」
「ダンテの妻の嘆き」
「聖フランチェスコの母」
「ユダの母親」
「カリグラ帝の馬」
「大王の奴隷の話」
「師から見たブルータス」
「キリストの弟」
「ネロ皇帝の双子の兄」
「饗宴・地獄篇 第一夜」
「饗宴・地獄篇 第二夜」
が収録されてます。
話の筋となる歴史上有名な人物を主人公に持ってくるのではなく、その近しい者を主人公とするところに視点の面白さがあります。
それに世間で主にマイナスの印象を持たれている人物はプラスの人物(または同情的に)として、逆にプラスの印象を持たれている人物はマイナスのイメージ(「真実の姿はこうだ」というように)として描かれていて、ストーリーの面白さもあります。
「饗宴〜」はもう読んでいてすごく楽しかった。クレオパトラやマリー・アントワネットたちなど、歴史上いろんな意味で有名な女性たちが地獄で夜会(あれ?お茶会かな?)を開くのです。面白くないわけがない。
全体を通して歴史好きにはとても面白い作品。
58冊目『ジャーク』
2007年5月19日 読書『ジャーク』デニス・クーパー 風間賢二訳(白水社) ’06 11/19
評価;B
な、なんだこの本はっ!?
う・・・なんというか、なんというか・・・・・。
変な検索で飛んでこられても困るので、あらすじを知りたい方はAmazonのページへどうぞ。
とりあえず、「ゲイ小説」とされるらしいです。
いや、なんというか、そんな綺麗なもんでもないような気がするが・・・。
たしか、テレビで『サラ、神に背いた少年』という小説の作者・J.T.リロイの特集をやってたんですよ。
このリロイさんは実在の人物ではなく、ある女の人が自分の書いた小説を売り込むために、その小説を少年が書いた自伝小説として発表しました。
で、その偽った女の人が憧れていた作家が、このデニス・クーパーだった、と。
図書館にこの人の本がこれしかなかったから、これを読んでみたら・・・・・
いや、もう、ね、びっくりしちゃったヨ・・・。
ちなみに、『サラ、神に背いた少年』の方は、半分ぐらい読んで挫折中です。
これもなかなかクセのある作品でして・・・。
私女装ネタはあんまり好きくない・・・。
評価;B
な、なんだこの本はっ!?
う・・・なんというか、なんというか・・・・・。
変な検索で飛んでこられても困るので、あらすじを知りたい方はAmazonのページへどうぞ。
とりあえず、「ゲイ小説」とされるらしいです。
いや、なんというか、そんな綺麗なもんでもないような気がするが・・・。
たしか、テレビで『サラ、神に背いた少年』という小説の作者・J.T.リロイの特集をやってたんですよ。
このリロイさんは実在の人物ではなく、ある女の人が自分の書いた小説を売り込むために、その小説を少年が書いた自伝小説として発表しました。
で、その偽った女の人が憧れていた作家が、このデニス・クーパーだった、と。
図書館にこの人の本がこれしかなかったから、これを読んでみたら・・・・・
いや、もう、ね、びっくりしちゃったヨ・・・。
ちなみに、『サラ、神に背いた少年』の方は、半分ぐらい読んで挫折中です。
これもなかなかクセのある作品でして・・・。
私女装ネタはあんまり好きくない・・・。
57冊目『永久の戴冠―レマイユの吸血鬼』
2007年5月19日 読書
『永久の戴冠―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 11/15
評価;B
最後に、もう一度、会いたくて。
王太子殺害の濡れ衣を着せられ、幽閉されたジェラール。一方魔術侯との断ち切れぬ宿命を知ったイブは、ジェラールの救出に乗り出す。ふたりの運命は!? 華麗なる王宮ファンタジー、最終章!(Amazon)
お願いだから、一緒になれないと思う理由の中に「同性だから」を入れてくれ、と思いながら読んだ気がする。
まとめ。
ツンデレ系な美貌の主人公、それも受け止める男前なお相手、そして主人公の女体化・兄弟同士の近親相姦・とりあえず総受け、というある意味王道とも言えるBL要素が満タンな作品でした。
そういうのが好きな人は楽しめると思います。
苦手な人は読まないほうがいいと思います。
評価;B
最後に、もう一度、会いたくて。
王太子殺害の濡れ衣を着せられ、幽閉されたジェラール。一方魔術侯との断ち切れぬ宿命を知ったイブは、ジェラールの救出に乗り出す。ふたりの運命は!? 華麗なる王宮ファンタジー、最終章!(Amazon)
お願いだから、一緒になれないと思う理由の中に「同性だから」を入れてくれ、と思いながら読んだ気がする。
まとめ。
ツンデレ系な美貌の主人公、それも受け止める男前なお相手、そして主人公の女体化・兄弟同士の近親相姦・とりあえず総受け、というある意味王道とも言えるBL要素が満タンな作品でした。
そういうのが好きな人は楽しめると思います。
苦手な人は読まないほうがいいと思います。
56冊目『黒騎士の嫁(はなよめ)―レマイユの吸血鬼』
2007年5月19日 読書
『黒騎士の嫁(はなよめ)―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫)) ’06 11/10
評価;B
誰も宿命からは逃れられぬのか。
第一王子の容態が悪化し、国王はいよいよ第二王子ジェラールの暗殺を急ぎ始めた。ジェラールは出生の重大な秘密を知ることに。一方イブもある決断を迫られて…。王宮ファンタジー! (Amazon)
「ジェラールの出生の重大な秘密」は完璧に忘れたけど、イブの方の「ある決断」はなんとなく覚えてる気がする。(いばれない)
評価;B
誰も宿命からは逃れられぬのか。
第一王子の容態が悪化し、国王はいよいよ第二王子ジェラールの暗殺を急ぎ始めた。ジェラールは出生の重大な秘密を知ることに。一方イブもある決断を迫られて…。王宮ファンタジー! (Amazon)
「ジェラールの出生の重大な秘密」は完璧に忘れたけど、イブの方の「ある決断」はなんとなく覚えてる気がする。(いばれない)
55冊目『カルメン』
2007年5月8日 読書
『カルメン』メリメ 杉捷夫訳(岩波書店) ’06 11/9
評価;A
恋に奔放に生きる女・カルメンと、彼女に恋をしたが故に人生を少しずつ狂わせて行く男・ホセとの恋物語。
狂気の愛(この場合行過ぎた独占欲か?)がテーマの作品ってやっぱりいいですね。『サロメ』とか。
とても好みです。
この本も図書館で借りたんですが、中には書き込みがびっしりでした・・・。
無駄に役に立ったけども・・・・・でもやっぱり公共の本に書き込みするのはよくないです。
感性は人それぞれです。その前にあなたの本ではありません。
・・・・・と、言いつつ、今現在本の返却を延滞してる私には胸を張って言えないところ・・・・・。
先日カルメンをモチーフに、例の詩を作る授業で超SSを書いてみました。
何かを下敷きに小説を作るってのは楽しいです。自分なりの解釈を取り入れられるんで。
なんにせよ、カルメンは素敵な物語です。
評価;A
恋に奔放に生きる女・カルメンと、彼女に恋をしたが故に人生を少しずつ狂わせて行く男・ホセとの恋物語。
狂気の愛(この場合行過ぎた独占欲か?)がテーマの作品ってやっぱりいいですね。『サロメ』とか。
とても好みです。
この本も図書館で借りたんですが、中には書き込みがびっしりでした・・・。
無駄に役に立ったけども・・・・・でもやっぱり公共の本に書き込みするのはよくないです。
感性は人それぞれです。その前にあなたの本ではありません。
・・・・・と、言いつつ、今現在本の返却を延滞してる私には胸を張って言えないところ・・・・・。
先日カルメンをモチーフに、例の詩を作る授業で超SSを書いてみました。
何かを下敷きに小説を作るってのは楽しいです。自分なりの解釈を取り入れられるんで。
なんにせよ、カルメンは素敵な物語です。
54冊目『花園の媚薬―レマイユの吸血鬼』
2007年5月6日 読書
『花園の媚薬―レマイユの吸血鬼』真堂 樹(コバルト文庫) ’06 11/2
評価;B
「レマイユの吸血鬼」シリーズ第四巻。
吸血鬼の口づけは求めるべからず…。
王宮エヴァンタイユで、侍女が失踪。その正体が吸血鬼だという噂が立った。吸血鬼退治の力を持つイブは、第二王子ジェラールの依頼で侍女の行方を探すことに…。華麗なる王宮ファンタジー!(Amazon)
えーと、何故かこの巻だけ図書館の書庫ではなく一般のコーナーにありました。
司書さんに貸し出し手続きしてもらう時に恥ずかしい題名でした。
・・・もうすでに内容の感想じゃなくなってますが。
評価;B
「レマイユの吸血鬼」シリーズ第四巻。
吸血鬼の口づけは求めるべからず…。
王宮エヴァンタイユで、侍女が失踪。その正体が吸血鬼だという噂が立った。吸血鬼退治の力を持つイブは、第二王子ジェラールの依頼で侍女の行方を探すことに…。華麗なる王宮ファンタジー!(Amazon)
えーと、何故かこの巻だけ図書館の書庫ではなく一般のコーナーにありました。
司書さんに貸し出し手続きしてもらう時に恥ずかしい題名でした。
・・・もうすでに内容の感想じゃなくなってますが。