『緋色の研究』コナン・ドイル 延原 謙訳(新潮文庫) ’05 4/28

評価;B

大学の講義で「ミス●リーの物語学」(←伏字にしないと大学からの
学生の検索にひっかかるので。●=テ)を取るにあたり、
推理ものなんてコナンと模倣犯と砂の器しか知らないなんて状態では
さすがにまずかろうと、推理小説を少しでも知っておこうと読んだ本。
まぁ、無難にホームズから。
そういえば、模倣犯と砂の器って推理ものに分類しちゃっていいの?
とりあえず、中居さんの影響で読んだものばかり。

さて、本作。
有名な有名なシャーロック・ホームズシリーズの第一作目。
ホームズとワトスンの出会いから始まる。
誉れ高いホームズが日の目を見た作品ですね。

ただ、この本は当時の人々や現在の人々にもそんなに人気はないようです。
(解説者(訳者と同人物)でさえ否定的な部分がある)
まぁ、確かに私も小説の中で違和感、というか、「それはないだろー」と
思ったところもありましたが、全体的に読みやすかったです。
第二部はともかく、他の部分では会話の挿入も多かったですし。
気分屋なホームズの性格も結構好きな感じ。

私にとっては、早く続きが読みたいと思える面白い作品でした。
『龍は眠る』宮部 みゆき(新潮文庫) ’05 4/20

評価;A

高坂昭吾と超常能力を持つ少年たちを巻き込む事件。
複雑・・・とは言い難いですが、登場人物たちは一通り事件に
絡んでますね。

ただ、事件よりも、「超常能力を持つ少年」に焦点を当てています。
必ずしもその能力が本人にとって喜ばしいものではない、と。
能力とは、別に遠くにある火を消したり、スプーンを曲げたり
するわけではなく、人の心が“読めてしまう”といったものです。
まぁ、考えてみればそうですよね。実際自分の心を客観的に見てみたら
相当いろいろ言ってるようですし・・・。

まぁ、2人とも最終的には、その能力がある上で自分に出来ることを見付け、
能力を受け入れるわけですが。
ハッピーエンド(?)なのは良かったです。直也を除いて・・・。

そういえば、小枝子さんの将来が心配です。発狂しないだろうか。

18冊目『蠅』

2005年4月12日 読書
『日輪・春は馬車に乗って 他八篇』「蠅」横光 利一(岩波文庫) ’05 4/3

評価;B

『木馬の騎手』のように大学受験の練習のために解いた評論に
出て来た小説です。評論の内容はすっかり忘れてしまったのですが・・・。

人々の言動、そして馬車事故を蠅の目線から淡々と描く作品です。
蠅がその場面を見ているのですから、当たり前のことですが、
状況描写ばかりで、主観は全く書かれていません。
なんとなく人間を見下しているような感もあるような気もしますが。
馬車は落ちて行くのに、蠅はすっとそれから飛び立って
青空を行くというのはなんとも言葉に出来ない奇妙な気分ですね。
『文鳥・夢十夜』「夢十夜」夏目 漱石(新潮文庫) ’05 3/24

評価;B

有名な有名な夏目漱石の作品。
相変わらず自分の読解力不足が恨めしい。
好きな夜は、第一夜、第三夜、第五夜ですね。百合、怪談、天邪鬼。
きっと人間の本質が書き込まれてたりとかしてるんでしょうけど、
難しくて、私には漠然としか理解できない。
『お嬢様とは仮の姿!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/23

評価;A

まるマシリーズ番外編。『ちマ』と『めざマ』の間に発刊された
本なんですけど、内容が『やがてマ』に結構関係あるので、
読んでみました。
ユーリに慣れてるから、女主人公ってのが懐かしい感じ。
まるマとドイツはどうも接点がありますね。
あちらの世界での言語はドイツ語なのか?
向こうでも太陽、月があるということは、もしかしたらあちらの世界は
この地球に存在するのかな?地球が2つの世界を持っているとか。
まだまだ謎が多いまるマ、今後の展開に期待です。
デューターとウェラー卿はさすが同じ血が流れているだけあって
考え方が似ているなぁ。自己犠牲の精神。
確かにデューターはエイプリルの手を取りませんでしたが、最終的には
結婚したようですし、似ている点を考えたらウェラー卿もちゃんと
ユーリの元に帰ってくるんですよね?というか絶対に帰って来てください。
『木馬の騎手』「ロボット」三浦 哲郎(新潮文庫) ’05 3/18

評価;C

大学受験の勉強のために解いた評論の問題に出て来た小説です。
評論の内容ははっきりと覚えてないのですが、確か精神や心が
どうのこうのと言っていたような。
小説の内容としては、自分は電気仕掛けで動くのだと頑なに信じる
少年、作次の話です。
詳しく語れないのは私の読解力不足のため・・・。
思いは本物になる・・・・・と言っていいのだろうか。
『やがてマのつく歌になる!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/15

評価;C

まるマシリーズ。現時点での最新刊です。
サラが本性を現しましたねぇ。
まぁ、このキャラクターに裏がないわけがないとは思ってましたけど。
あと、ちょっとこれだけ。
挿絵の次男がやらしすぎデス!
コンラートさん、その左手はナンデスカ・・・?
『これがマのつく第一歩!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/14

評価;C

まるマシリーズ。
あなたなんてことしてんのっ!?
と叫びたくなる内容でした。獅子さん。
それにしてもユーリが痛い。
短編は涙が出てくる程ほのぼのの話で、やっぱりコンラートが
あの場所にいるのが一番嬉しいです。
でもでも、この人が本編でやったことは・・・。はぁ。
いや、まぁ、彼の本心はなんとなくわかりますけどね。
『息子はマのつく自由業!?』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/11

評価;C

まるマシリーズ番外編。
本編がああいう状況ですから、この本を読んだらほっとしますね。
やっぱりこんなコンラートが好きです。
赤ちゃんユーリを見る目はその魂の前の持ち主を見る目なのかな。
いや、彼のことだから違うでしょうね。
今の彼に叫びたい。お願い、戻ってきてー!!
あ、あと、関係ないけど、美子さんのセンス最高っ・・・!
ゆーちゃん可愛すぎです。(挿絵とか)
『めざせマのつく海の果て!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/9

評価;B

まるマシリーズ。
松本テマリさんの挿絵の雰囲気がちょっと変わったような気がします。
ギュギュギュが異様にかっこいい。(異様って)
またまたウェラー卿はやってくれました。そんな対決見たくなかったのに。
ユーリが可哀想で痛い・・・。
『地にはマのつく星が降る!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/7

評価;B

まるマシリーズ。
戦いの場面よりユーリとコンラートが2人きりになった時の方が
何故か緊張するような。ユーリが可哀想すぎて居たたまれません。
「訊きにきてくれなかったじゃないですか」の言葉は、
本当に陛下に殴って欲しいと思ってしまった・・・。
女々しい獅子は新鮮と言っちゃあ新鮮なんだけど、ちょっと頂けない・・・。
それなのに陛下の手は取らないのね。貴方の自制心には感服ですよ。
『天にマのつく雪が舞う!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/6

評価;B

まるマシリーズ。
猊下の正体が明らかになり、獅子の過去が少し明かされた巻ですね。
内容は新展開になって非常に面白いのですが、
ちょ、ちょっとこれだけ・・・。
陛下「重ね慣れた手だ。」
獅子「あなたを抱いた腕ではないですが。」
・・・・・過去にそんな場面ありましたっけ・・・!?(汗)
『いつかマのつく夕暮れに!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/4

評価;A

まるマシリーズ。
ウェラー卿依然行方不明。
ギュンギュン復活。
プーは軽く家出中。
赤い悪魔は実験中。
陛下たちは危機一髪。
って感じの巻。(違)
アニシナ著『毒女アニシナと患者の意志』、
『毒女アニシナと秘密の研究室』、
『毒女アニシナとあるカバンの修理』がすごく気になる。
この本は大好きな巻です。プーがいいとこかっさらっていきますから!
表紙からいって、もうみんな綺麗すぎなんですが、
ラストにはやられた・・・!
ヴォルフが男前だー!!ラストシーンのヴォルフラムの台詞は
どれもいいものばかりで甲乙付けがたいものばかりです、ほんと。
けど、ユーリの心の中はコンラートだけなんですよね。
ヴォルフ報われないなぁ・・・。うーん。
『きっとマのつく陽が昇る!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/3

評価;C

まるマシリーズ第・・・。もういいや。
ウェラー卿失踪事件です。
そしてギュンターは雪あんどオキク化。
自分で吐こうとするユーリが痛い。
王としての自覚がどんどん強くなってってるけど、痛いし暗い・・・。
そして、地球からのもう一人の渡来人(?)ムラケンは、
ムラケンズ的次回予告で、散々混乱してるような台詞を言いつつも
最後の最後に「・・・なんてね」ってなんて仰ってるしー。
ああ、早く●●とお呼びしたい・・・。(一応敬語を使っておきましょう)
ムラケンは地球のどこかの国だと思って行動してるので明るさを
装ってますが、全体的に暗いかも。
さてウェラー卿はどこへっ!?
『閣下とマのつくトサ日記!?』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 3/1

評価;B

まるマ特別編。
グウェンダルとアニシナの話が面白いです。
ロメロとアルジェント。
長兄が弟想いなのがわかる話。あと、幼なじみ想いだってことも。
コンラートのために筒路を通って移動するなんて素敵なお兄ちゃんだなぁ。
しかも腐っていく自分の腕を見ながら捨て犬のような目で見てたんですか。
ほんと、長兄と赤い悪魔との関係がたまらなく好きです。
むしろ結婚しちゃえー。
ユーリとヴォルフ話は、まぁ、ぼちぼち。(え)
早く婚姻届にサインして欲しい。
コンラートの話は、私の想像ですが、
著者の方がスランプ状態だったのでは・・・?
もう少し明確に場面説明して欲しかったなぁ。
あれ、これってただの私の読解力不足か・・・?
『明日はマのつく風が吹く!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 2/27

評価;C

まるマシリーズ第4巻。
隠し子を連れて温泉に行こうのまき。(違)
グレタ登場。
あと、コンラートのギャグは寒いという事実発覚。
本の内容的にはそこまで大々的な進展はなかったかな。
「爽やかな笑顔が魅力でも、その実あれは総入れ歯」なコンラートが
ちょっと気になる。み、見たい・・・!
『沖田総司を歩く』大路 和子(新潮文庫) ’05 2/24

評価;C

タイトル通り、沖田総司の軌跡を著者がたどっているものです。
途中隊士の言葉などを想像して書いておられますが、
ほぼノンフィクションの著書だと言えるでしょう。
あと、沖田総司と書いてますが、沖田のみでなく、他の主要な
新選組隊士のことにも触れていますので、沖田好きだけでなく
新選組好きの方も読んでみてもいいのではないでしょうか。
といいつつも、著者は、同名の著書を新人物往来社から
出しておられるのですが、私はどちらかというとそちらの方が好きです。
実際に沖田総司と共に新選組の史跡を巡るというもので、
著者と沖田との会話なども入っていて、面白いです。
以前読んだことはあるのですが、また読み返したいですね。
ちなみに全然関係ないのですが、私は新選組の本を初めて読むのなら、
淡々と事実のみが書かれたノンフィクションよりも小説をおすすめします。
あれ、なんか話がずれていってる・・・?
『今夜はマのつく大脱走!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 2/19

評価;B

まるマシリーズ第3巻。
ユーリとグウェンダルの駆け落ち物語。(違)
もとい、魔笛を取りに行こう物語。
あいかわらず長兄はいい味出してます。
あれぐらいギャップがないと人は面白くないですからね。
そういえば、ユーリって顔が可愛いのだろうか。
本人は否定しまくってるけど、客観的に見たら可愛いのか?
じゃあ、謙虚な人だと取っておこう。(え)
グウェンが「ユーリ」って言ってるところがかなりツボです。
最後なんて王子様的登場(?)ですしね。きっとグウェン株上昇でしょう。
『今度はマのつく最終兵器!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 2/15

評価;B

『今日からマのつく自由業!』に始まるまるマシリーズの第2巻。
ギュンターに続き(というか同時に?)長兄まで壊れてます。
ああ、本当にいいなぁ、このシリーズ。
登場人物が次々に壊れていくところなんて特に。(不毛な楽しみ方)
今回は魔剣を取りに行こうと旅に出るユーリ、コンラート、
ヴォルフラムのお話。途中でヨザックも入るけど。
けれど、核抑止力的な考えはどうなのかなぁ?
まぁ、結局放棄したし、ヨザックに自分を認めさせることにも
成功したわけですが。
最後の終わり方はー・・・いろんな意味でアブナイような。
っていうか、身の危機を味わっておきながら、その後でよく
その張本人と一緒のベッドで寝られますね、陛下・・・。ある意味大物。
あ、でも、ユーリもヴォルフも大好きなんですけどね。
「その生命、ないものと思え」ってのは後の巻『これがマのつく
第一歩!』まで読んでみると、なんというか、
重い言葉だなぁ、とつくづく実感。
洒落じゃないけど、本当にいろんな想いが詰まってそう・・・。
突然ですが、今年読んだ本の記録を付けていこうと思います。
受験勉強中だったため、今年の読書開始日は2月ですけどね。
ちなみに私の読む本は偏りまくりにも関わらず、広範囲に及ぶという
なんとも変なもんで。
つまり、自分が興味を持ったものしか読みません。
ま、読書日記です。
書き方としては、
 『著書』著者(出版社) 読み終わった日付
 評価
 感想
です。著者の敬称は略させて頂きます。
評価の基準としては、完全に私の一存であります。
ちなみに、Aが一番良いものとしています。

はい、それでは、記念すべき今年一冊目の本。

『今日からマのつく自由業!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 2/12

評価;A

まるマシリーズ一作目。
内容を要約すると、ある日、主人公渋谷有利(ユーリ)は
公衆便所から流されて異世界へ。実はユーリはその世界の魔王だった!
という意外とどこにでもありそうな話なんですが、内容が本当に
面白い!話展開も面白いのですが、主人公の思考は突飛していて
ギャグ満載だし、登場人物それぞれが個性的だし、一人称で
書かれているので感情移入もしやすいですしね。
けれどやっぱり、ファンタジー嫌いの私が受け入れられたのも
面白すぎなコメディータッチのおかげでしょう。
あ、ついでに、登場人物はほとんどが美形です。
しかも主人公を含め、ほとんどが男性。
でもユーリは愛されてるんですよ。ギュンターとか一巻目から
壊れてますし、ヴォルフラム(男)とは手違いで婚約しちゃってますし。
ちなみに、私の一押しキャラはそのヴォルフラム。
可愛いまたは綺麗な顔をしているのに性格は全くなよなよしていない
むしろ男らしいキャラが大好きです。
おそらくその辺に私が中居さんのファンである理由があるのでしょう。
私は出版社関係の人物ではありませんが、是非読むよう
勧めたくなるような一冊です。

< 3 4 5 6 7 8 9

 

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索