40冊目『バッテリー?』
2005年8月7日 読書
『バッテリー?』あさの あつこ(角川文庫) ’05 8/7
評価;A
原田巧と永倉豪は中学に入学し、野球部に入る。
しかし、巧の生意気な態度が気に入らない監督は
(巧からすると)理不尽な命令をし、
自分の言うことを聞かなければ試合に出させないという。
自分のピッチャーの腕だけでは試合にさえ出ることが
出来ないのかと苛立つ巧。
野球部の先輩たちからは腕を妬まれリンチを受ける。
豪は身体だけではなく巧が心に傷を負わないかと心配する。
一巻に増して面白く感じました。
事件がいろいろと起こったっていうのもあるけれど、
一番の理由は、巧の言動を見ていたら、
「あぁ、私もこんなんだった」って思い出すから。
私の場合はテニス部だったのですが、あーだこーだ言ってくる
顧問にレギュラーのくせに苛ついて、
「試合で勝ってるのに、顧問がそんなに文句ばっかり言うなら、
もう試合には出ない」って、試合出なかったこともあります。
ダブルスのパートナーも私の言う通りにさせてくれたんですよね。
今思うとパートナーにこそ申し訳ない・・・。
どの先輩にも試合では負けなかったし、その辺りに思い上がりが
あったんですよねー。
今から考えると「顧問の文句」は「アドバイス」だし。
ほ、本当に馬鹿でした・・・。(笑)
一度試合休んでからは、当時の私は何を納得したのか、
レギュラー復帰してちゃんと顧問の意見も聞きながらも
楽しんで試合出ましたけどね。
読んでいてふっとそんなことを思い出した。
今回は巧がいろいろと年相応の反応をしていたりして、
かなり可愛かったです。(笑)
あと、スキンシップが多かったですね。巧にどんな変化が訪れたのやら。
評価;A
原田巧と永倉豪は中学に入学し、野球部に入る。
しかし、巧の生意気な態度が気に入らない監督は
(巧からすると)理不尽な命令をし、
自分の言うことを聞かなければ試合に出させないという。
自分のピッチャーの腕だけでは試合にさえ出ることが
出来ないのかと苛立つ巧。
野球部の先輩たちからは腕を妬まれリンチを受ける。
豪は身体だけではなく巧が心に傷を負わないかと心配する。
一巻に増して面白く感じました。
事件がいろいろと起こったっていうのもあるけれど、
一番の理由は、巧の言動を見ていたら、
「あぁ、私もこんなんだった」って思い出すから。
私の場合はテニス部だったのですが、あーだこーだ言ってくる
顧問にレギュラーのくせに苛ついて、
「試合で勝ってるのに、顧問がそんなに文句ばっかり言うなら、
もう試合には出ない」って、試合出なかったこともあります。
ダブルスのパートナーも私の言う通りにさせてくれたんですよね。
今思うとパートナーにこそ申し訳ない・・・。
どの先輩にも試合では負けなかったし、その辺りに思い上がりが
あったんですよねー。
今から考えると「顧問の文句」は「アドバイス」だし。
ほ、本当に馬鹿でした・・・。(笑)
一度試合休んでからは、当時の私は何を納得したのか、
レギュラー復帰してちゃんと顧問の意見も聞きながらも
楽しんで試合出ましたけどね。
読んでいてふっとそんなことを思い出した。
今回は巧がいろいろと年相応の反応をしていたりして、
かなり可愛かったです。(笑)
あと、スキンシップが多かったですね。巧にどんな変化が訪れたのやら。
39冊目『バッテリー』
2005年8月4日 読書
『バッテリー』あさの あつこ(角川文庫) ’05 8/4
評価;B
今春、中学に入学する原田巧は、天才的な技量を持つ
ピッチャーであるがそれ故自分は特別であると
思い上がり気味である。
巧が春休み新田に越してきて出会ったのが、同い年の、
キャッチャーで、おそらく中学で野球部に入ったら
バッテリーを組むことになるだろう、永倉豪。
新田での野球に関する周りの人間の反応に、
巧は苛立ちを覚えることが多くなるが、豪には僅かに心を許していく。
一言で言うと、主人公・巧は生意気です。
でもですね、いつもは強いのに、本当にたまに弱さを見せてしまう人って
大好きなんですよね、私。(笑)
そういえば、前中居さんがビストロで「弱ってる中居って
俺好きかもしんない」って言われてましたよね。(笑)陣内さんかな。
その気持ちがヒッジョーによくわかる。(笑)
話がずれた。
ただ、残念なのが、あとがきと解説が長いこと。
本文を読んだらわかることをうだうだ書かれるのはちょっと・・・。
あ、そういえば、「原田」と「永倉」ってやっぱり新選組から
来てるのかな。いやに冷静な左之助だけど。(笑)
読むのが遅いくせに、なかなか途中でやめられなくて、
朝の4時とか5時まで夜中ずっと読んでいたので、
実はクライマックスのあたり、あまり覚えていなかったりする。(馬鹿)
でも「次どうなるんだ?」って新しいページごとに気になって気になって、
結局読み切ってしまったんですよ・・・。
評価;B
今春、中学に入学する原田巧は、天才的な技量を持つ
ピッチャーであるがそれ故自分は特別であると
思い上がり気味である。
巧が春休み新田に越してきて出会ったのが、同い年の、
キャッチャーで、おそらく中学で野球部に入ったら
バッテリーを組むことになるだろう、永倉豪。
新田での野球に関する周りの人間の反応に、
巧は苛立ちを覚えることが多くなるが、豪には僅かに心を許していく。
一言で言うと、主人公・巧は生意気です。
でもですね、いつもは強いのに、本当にたまに弱さを見せてしまう人って
大好きなんですよね、私。(笑)
そういえば、前中居さんがビストロで「弱ってる中居って
俺好きかもしんない」って言われてましたよね。(笑)陣内さんかな。
その気持ちがヒッジョーによくわかる。(笑)
話がずれた。
ただ、残念なのが、あとがきと解説が長いこと。
本文を読んだらわかることをうだうだ書かれるのはちょっと・・・。
あ、そういえば、「原田」と「永倉」ってやっぱり新選組から
来てるのかな。いやに冷静な左之助だけど。(笑)
読むのが遅いくせに、なかなか途中でやめられなくて、
朝の4時とか5時まで夜中ずっと読んでいたので、
実はクライマックスのあたり、あまり覚えていなかったりする。(馬鹿)
でも「次どうなるんだ?」って新しいページごとに気になって気になって、
結局読み切ってしまったんですよ・・・。
38冊目『魔法使いハウルと火の悪魔』
2005年8月3日 読書
『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 西村醇子訳(徳間書店) ’05 8/3
評価;D
木村さんがハウル役で声優をやったことで有名な映画
『ハウルの動く城』の原作本。
どうしても感想が映画との比較になってしまうのですが、
私がこの本を映画の謎を理解するために読んだので
その辺りはご理解を。
ただ、何も解決しませんでしたけどね・・・。
映画の方はまるでこの原作からキャラクターの名前だけを拝借した、
登場人物の容姿もストーリーもなにもかも変えた
パラレルの物語のようですね。
あとは、この本、「この場面はいらないんじゃない?」とか
「その描写は必要ないと思う」といった無駄な文章が多いため
だらだらと話が進んでいくという印象が残る。
その割りに、最後は、まるで作者が複雑な物語に飽きて
(というか収集つかなくなって)、とりあえず明るく締めとけと、
無理矢理ハッピーエンドで終わらせたように感じました。
実際のところは知りませんけどね。
無理のあるハッピーエンドという印象が残りました。
ソフィーが言霊使いだってことと、
ハウルのねばねばがわざとだということと、
サルマンが男だということに驚いた。
評価;D
木村さんがハウル役で声優をやったことで有名な映画
『ハウルの動く城』の原作本。
どうしても感想が映画との比較になってしまうのですが、
私がこの本を映画の謎を理解するために読んだので
その辺りはご理解を。
ただ、何も解決しませんでしたけどね・・・。
映画の方はまるでこの原作からキャラクターの名前だけを拝借した、
登場人物の容姿もストーリーもなにもかも変えた
パラレルの物語のようですね。
あとは、この本、「この場面はいらないんじゃない?」とか
「その描写は必要ないと思う」といった無駄な文章が多いため
だらだらと話が進んでいくという印象が残る。
その割りに、最後は、まるで作者が複雑な物語に飽きて
(というか収集つかなくなって)、とりあえず明るく締めとけと、
無理矢理ハッピーエンドで終わらせたように感じました。
実際のところは知りませんけどね。
無理のあるハッピーエンドという印象が残りました。
ソフィーが言霊使いだってことと、
ハウルのねばねばがわざとだということと、
サルマンが男だということに驚いた。
37冊目『ウィンザー公掠奪』
2005年7月23日 読書『ウィンザー公掠奪』ハリー・パタースン 井坂 清訳(早川書房) ’05 7/23
評価;C
SS(ナチス親衛隊)の本が読みたかったので、図書館で借りてみた小説です。
ユダヤ系アメリカ人ハナ・ウィンターと、SSが有する独自の
秘密機関・SD(国家保安本部)の要職に付くワルター・シェレンベルクが
主人公として描かれる作品。
元イギリス国王ウィンザー公がナチスにより誘拐されるという
情報を得たハナは、ウィンザー公にそのことを伝えるために、
公が滞在しているポルトガル・リスボンへ向かうが、
ナチスは情報を知ったハナを捕まえるために、シェレンベルクらに
彼女の後を追わせる。
という話です。ちなみに、ハナとシェレンベルクは想い合っているけれど、
敵(?)同士みたいな関係として描かれています。
たぶん小説のテーマはその愛ではないと思いますけどね。
ほとんど主観的な記述を入れずに淡々と状況を書いているのですが、
多くの台詞によって物語が進んでいくので、すらすらと読めますし、
また、場面展開が早いので、まるで映画を見ているようです。
ただ、名前を覚えるのが苦手な私には、あの数の登場人物でさえ
辛かった・・・。っていうか、みんな名前長いよ・・・!(笑)
評価;C
SS(ナチス親衛隊)の本が読みたかったので、図書館で借りてみた小説です。
ユダヤ系アメリカ人ハナ・ウィンターと、SSが有する独自の
秘密機関・SD(国家保安本部)の要職に付くワルター・シェレンベルクが
主人公として描かれる作品。
元イギリス国王ウィンザー公がナチスにより誘拐されるという
情報を得たハナは、ウィンザー公にそのことを伝えるために、
公が滞在しているポルトガル・リスボンへ向かうが、
ナチスは情報を知ったハナを捕まえるために、シェレンベルクらに
彼女の後を追わせる。
という話です。ちなみに、ハナとシェレンベルクは想い合っているけれど、
敵(?)同士みたいな関係として描かれています。
たぶん小説のテーマはその愛ではないと思いますけどね。
ほとんど主観的な記述を入れずに淡々と状況を書いているのですが、
多くの台詞によって物語が進んでいくので、すらすらと読めますし、
また、場面展開が早いので、まるで映画を見ているようです。
ただ、名前を覚えるのが苦手な私には、あの数の登場人物でさえ
辛かった・・・。っていうか、みんな名前長いよ・・・!(笑)
『白蛇島』三浦 しをん(角川書店) ’05 7/17
評価;B
白蛇を神として崇める拝島。
不安定になった島に帰省した前田悟史は、島の怪物「あれ」や
その他の妖怪(?)たちから島を守るために、
荒垣神社の次男・神宮荒太、
荒太の友人という不思議な男・犬丸一郎、そして持念兄弟の中川光市と共に、
島の深部に入る。
簡単に言ったらそんな感じの本です。複雑で説明するのが難しい・・・。
ホラーではありませんが、神や怪物といった不思議なものが出てきます。
面白いのですが、どこがどう面白いと説明するのも難しいんですよね。
本当に、不思議な小説だと思います。
ちなみに300ページ程度の本なんですが、時間的には3日間しか
経っていません。けれど、1日1日にいろんなことが起こるので
全然間延びしていませんし、とても読みやすいです。
評価;B
白蛇を神として崇める拝島。
不安定になった島に帰省した前田悟史は、島の怪物「あれ」や
その他の妖怪(?)たちから島を守るために、
荒垣神社の次男・神宮荒太、
荒太の友人という不思議な男・犬丸一郎、そして持念兄弟の中川光市と共に、
島の深部に入る。
簡単に言ったらそんな感じの本です。複雑で説明するのが難しい・・・。
ホラーではありませんが、神や怪物といった不思議なものが出てきます。
面白いのですが、どこがどう面白いと説明するのも難しいんですよね。
本当に、不思議な小説だと思います。
ちなみに300ページ程度の本なんですが、時間的には3日間しか
経っていません。けれど、1日1日にいろんなことが起こるので
全然間延びしていませんし、とても読みやすいです。
35冊目『刺青殺人事件』
2005年7月15日 読書『刺青殺人事件』高木 彬光(光文社文庫) ’05 7/15
評価;A
大学の授業の定期試験で、「推理小説を1冊読んでその本の
紹介文を書け」っていうテスト(?)のために読んだ本です。
なので、その試験で書く予定の原稿をそのまま載せておきます。
(っていうか、要は手抜き。笑)
↓↓↓
表題通り「刺青」を主なテーマとするこの推理小説は、日本の本格推理の歴史を造りあげた第一人者として有名は高木彬光の処女作である。
物語は東京大学医学部本館標本室に置かれたある女の刺青のトルソを入り口として開けていく。このトルソが現在の場所へ置かれる要因となった事件が、この「刺青殺人事件」と銘打たれた殺人事件なのである。
小説の舞台は戦後すぐの東京。主人公の松下研三は、刺青を彫った人々が集うという「刺青競艶会」へ出席した時、背中に大蛇丸の刺青を持つ女、野村絹枝に出会う。後日研三は絹枝から、彼女の兄と、彼女と、そして彼女の双子の妹の背中の刺青を撮影した写真を渡されるが、その数日後、絹枝は自宅の風呂場で何者かに殺害される。彼女は、首、腕、足だけを残し、胴体だけが持ち去られているという凄惨を極めた死体として発見されるのだ。しかも、彼女が発見された浴室は、扉や窓に鍵がかけられた完全な密室であった。これが第一の事件である。
第二の事件は、彼女の夫、最上竹蔵が蔵で頭を打ち抜いた死体として発見されたものだ。警察内でも、彼は絹枝を殺し、罪の意識に耐えかね自殺したのではないかという見解を持つ者もいる一方、自殺ならば何故その場所で死ななければならなかったのかと疑問を持つ者もいた。
研三は兄である警視庁捜査一課長の英一郎と共に、事件の捜査を進めるが、あまり良い進展は得られないまま二ヶ月が経過する。だがその頃、研三は、戦争中に行方不明になったとされていた絹枝の兄、野村常太郎との接触に成功した。研三が、生前絹枝に渡された例の刺青の写真を見せたところ、常太郎には何か思うところがあったらしく、何日かの猶予をもらい、真実を確かめに行くと言って、独自で調査を開始する。しかし、彼が再び研三に会う前に、彼は背中の地雷也の刺青を剥がれた死体として発見される。これが第三の事件である。
第一の事件の時に絹枝宅を訪れた、刺青マニアの早川平四郎博士、最上竹蔵の部下の稲沢義雄、絹枝の元情夫の臼井良吉、そして竹蔵の弟の久を容疑者として捜査は進み、次第に、原爆で死んだとされたいた、絹枝の双子の妹、珠枝の存在も事件に重要なものとして現れてくる。
以上がこの本のあらすじである。
この本で興味深いのは、日本家屋で密室殺人を行った点である。元来日本の家屋は、例えば天井裏や床下で自由に移動が出来るものなのだ。その日本の家屋の中で、唯一完全な密室を作ることが出来るのは、タイルで張り巡らされた浴室だけなのである。しかもこの第一の事件では隣家の二階から、絹枝の家の人の出入りを見ていた者があり、犯行が行われたと考えられている時間帯は完全に監視の目があったのだ。もちろん犯人らしき人物は目撃されていない。つまり、第一の事件は、第一に浴室、そして第二に家全体という、二重の密室を伴った殺人事件だったのである。ここに機械的トリックが存在する。また、事件全体としては「全てを真実だと思い込ませる」という心理的トリックも作用しており、ここでは二重のトリックが用いられているということになる。
研三は生前の絹枝と接触し、しかも死体の第一発見者として事件の証人になり、また探求者ともなる。いわゆる巻き込まれ型の典型であろう。研三が推理に行き詰まった時に現れるのが、名探偵・神津恭介であり、実質的に探求者の立場は神津へ譲渡されたということになる。小説の中の一時点を切り取ってみても、探求者は、研三か、神津か、どちらか一方しか存在しないことになるだろう。
「推理小説における『謎』とは、作者が読者に仕掛けたものである」と言われるが、作者はこの作品に、「読者諸君、私はいま諸君に対して挑戦する」という「私が作ったこの謎をあなたは解くことが出来るか」的な挑戦文を挿入している。まさに、上記の「作者が読者に仕掛けたもの」という言葉を具現化した作品とも言えよう。
↑↑↑
ていうのを書くつもりです。
下書きを見ながら打っていたら、自分でも意味のわからない表現とか、
不思議な言い回しがあって、自分の書いた文章に「はぁ?」と
疑問符を浮かべていました。(笑)
てか物語の階級性とかわからないし・・・。
評価;A
大学の授業の定期試験で、「推理小説を1冊読んでその本の
紹介文を書け」っていうテスト(?)のために読んだ本です。
なので、その試験で書く予定の原稿をそのまま載せておきます。
(っていうか、要は手抜き。笑)
↓↓↓
表題通り「刺青」を主なテーマとするこの推理小説は、日本の本格推理の歴史を造りあげた第一人者として有名は高木彬光の処女作である。
物語は東京大学医学部本館標本室に置かれたある女の刺青のトルソを入り口として開けていく。このトルソが現在の場所へ置かれる要因となった事件が、この「刺青殺人事件」と銘打たれた殺人事件なのである。
小説の舞台は戦後すぐの東京。主人公の松下研三は、刺青を彫った人々が集うという「刺青競艶会」へ出席した時、背中に大蛇丸の刺青を持つ女、野村絹枝に出会う。後日研三は絹枝から、彼女の兄と、彼女と、そして彼女の双子の妹の背中の刺青を撮影した写真を渡されるが、その数日後、絹枝は自宅の風呂場で何者かに殺害される。彼女は、首、腕、足だけを残し、胴体だけが持ち去られているという凄惨を極めた死体として発見されるのだ。しかも、彼女が発見された浴室は、扉や窓に鍵がかけられた完全な密室であった。これが第一の事件である。
第二の事件は、彼女の夫、最上竹蔵が蔵で頭を打ち抜いた死体として発見されたものだ。警察内でも、彼は絹枝を殺し、罪の意識に耐えかね自殺したのではないかという見解を持つ者もいる一方、自殺ならば何故その場所で死ななければならなかったのかと疑問を持つ者もいた。
研三は兄である警視庁捜査一課長の英一郎と共に、事件の捜査を進めるが、あまり良い進展は得られないまま二ヶ月が経過する。だがその頃、研三は、戦争中に行方不明になったとされていた絹枝の兄、野村常太郎との接触に成功した。研三が、生前絹枝に渡された例の刺青の写真を見せたところ、常太郎には何か思うところがあったらしく、何日かの猶予をもらい、真実を確かめに行くと言って、独自で調査を開始する。しかし、彼が再び研三に会う前に、彼は背中の地雷也の刺青を剥がれた死体として発見される。これが第三の事件である。
第一の事件の時に絹枝宅を訪れた、刺青マニアの早川平四郎博士、最上竹蔵の部下の稲沢義雄、絹枝の元情夫の臼井良吉、そして竹蔵の弟の久を容疑者として捜査は進み、次第に、原爆で死んだとされたいた、絹枝の双子の妹、珠枝の存在も事件に重要なものとして現れてくる。
以上がこの本のあらすじである。
この本で興味深いのは、日本家屋で密室殺人を行った点である。元来日本の家屋は、例えば天井裏や床下で自由に移動が出来るものなのだ。その日本の家屋の中で、唯一完全な密室を作ることが出来るのは、タイルで張り巡らされた浴室だけなのである。しかもこの第一の事件では隣家の二階から、絹枝の家の人の出入りを見ていた者があり、犯行が行われたと考えられている時間帯は完全に監視の目があったのだ。もちろん犯人らしき人物は目撃されていない。つまり、第一の事件は、第一に浴室、そして第二に家全体という、二重の密室を伴った殺人事件だったのである。ここに機械的トリックが存在する。また、事件全体としては「全てを真実だと思い込ませる」という心理的トリックも作用しており、ここでは二重のトリックが用いられているということになる。
研三は生前の絹枝と接触し、しかも死体の第一発見者として事件の証人になり、また探求者ともなる。いわゆる巻き込まれ型の典型であろう。研三が推理に行き詰まった時に現れるのが、名探偵・神津恭介であり、実質的に探求者の立場は神津へ譲渡されたということになる。小説の中の一時点を切り取ってみても、探求者は、研三か、神津か、どちらか一方しか存在しないことになるだろう。
「推理小説における『謎』とは、作者が読者に仕掛けたものである」と言われるが、作者はこの作品に、「読者諸君、私はいま諸君に対して挑戦する」という「私が作ったこの謎をあなたは解くことが出来るか」的な挑戦文を挿入している。まさに、上記の「作者が読者に仕掛けたもの」という言葉を具現化した作品とも言えよう。
↑↑↑
ていうのを書くつもりです。
下書きを見ながら打っていたら、自分でも意味のわからない表現とか、
不思議な言い回しがあって、自分の書いた文章に「はぁ?」と
疑問符を浮かべていました。(笑)
てか物語の階級性とかわからないし・・・。
『井上靖全集 第四巻』「森蘭丸」井上 靖(新潮社) ’05 7/13
評価;B
織田信長に小姓として仕える美少年、森蘭丸の小説です。
20ページ程しかない短編なので一日で読めますし、
登場人物も割と少ないのでわかりやすいです。
男前な蘭丸がかっこいい。
やっぱり男前な美少年に弱い私・・・。(笑)
昨日友達が一人暮らししている家に、もう一人の友達と一緒に
遊びに行ったんですが、そこで「戦国無双」のゲームやったのです。
そしたら、森蘭丸が出てきて、もともと彼に興味があった私は
その女の子のように可愛らしい美少年ぶりにかなり惹かれたのですが、
どうやら他の友達2人は彼がお気に召さない様子。
「美小姓ってなんやねん!」
「美少年気取りしすぎ!」
とか文句を言いまくりやがって、最終的に大技使ってまで
蘭丸をやっつけやがったんですよね・・・。
しかも、「やられた後のシーンだけは見せてあげるわv」とか言って
「最後までお仕えできないとは・・・」とか言ってる蘭丸の映像だけ
見ましたよ、私は。くそー、性格悪いヤツらめ・・・。
で、私は決意をした。「図書館行って蘭丸の本を読んでやる!!」と。
以上がこの本を読んだ動機です。(長)
私が見たいと思う理想的な蘭丸像は最後まで信長に仕えて、
信長を一番に思っていうものですが、この本でも楽しめました。
だって可愛い顔した男前ですもの。(笑)
でも、上に書いた私の理想の蘭丸の本って図書館に置いてないんですよね。
もう1冊ある蘭丸の小説はあらすじに「2人の女性との愛に悩む蘭丸」
とか書いてあるし。ちょ、ちょっと読む気が・・・。(汗)
ってことで、今度また古本屋で面白そうな蘭丸の本買ってきます。
この本、ブクログの方にも登録したかったのに、全集だから
無理みたいです。残念。
評価;B
織田信長に小姓として仕える美少年、森蘭丸の小説です。
20ページ程しかない短編なので一日で読めますし、
登場人物も割と少ないのでわかりやすいです。
男前な蘭丸がかっこいい。
やっぱり男前な美少年に弱い私・・・。(笑)
昨日友達が一人暮らししている家に、もう一人の友達と一緒に
遊びに行ったんですが、そこで「戦国無双」のゲームやったのです。
そしたら、森蘭丸が出てきて、もともと彼に興味があった私は
その女の子のように可愛らしい美少年ぶりにかなり惹かれたのですが、
どうやら他の友達2人は彼がお気に召さない様子。
「美小姓ってなんやねん!」
「美少年気取りしすぎ!」
とか文句を言いまくりやがって、最終的に大技使ってまで
蘭丸をやっつけやがったんですよね・・・。
しかも、「やられた後のシーンだけは見せてあげるわv」とか言って
「最後までお仕えできないとは・・・」とか言ってる蘭丸の映像だけ
見ましたよ、私は。くそー、性格悪いヤツらめ・・・。
で、私は決意をした。「図書館行って蘭丸の本を読んでやる!!」と。
以上がこの本を読んだ動機です。(長)
私が見たいと思う理想的な蘭丸像は最後まで信長に仕えて、
信長を一番に思っていうものですが、この本でも楽しめました。
だって可愛い顔した男前ですもの。(笑)
でも、上に書いた私の理想の蘭丸の本って図書館に置いてないんですよね。
もう1冊ある蘭丸の小説はあらすじに「2人の女性との愛に悩む蘭丸」
とか書いてあるし。ちょ、ちょっと読む気が・・・。(汗)
ってことで、今度また古本屋で面白そうな蘭丸の本買ってきます。
この本、ブクログの方にも登録したかったのに、全集だから
無理みたいです。残念。
33冊目『ウェルカム・ホーム!』
2005年7月8日 読書
『ウェルカム・ホーム!』鷺沢 萠(新潮社) ’05 7/8
評価;B
「渡辺毅のウェルカム・ホーム!」
2TOPに似た人たちが登場するということを聞いたので手に
取ってみた本です。
2本立てのうち、おそらくこっちの「渡辺毅の〜」の
方でしょうね、それは。
同居人松本英弘とその子ども憲弘との生活や、恋人の斉藤美佳子との
関係を通して、テキトー生きてきたくせに「オトコの沽券」や
世間体を結構気にする渡辺毅が成長(?)していく様を描く。
成長というよりも、自分の位置を受け入れられた、かな。
たしかに中居さん、木村さんに見えないこともなかったかなぁ
という感じではあります。
毅→ヘタレな木村さん
英弘→テレビのノリの中居さん(ちなみに「ヒロ」って呼ばれてます)
って感じで。
まぁ、そんなことは置いといても、小説の内容は面白いものでした。
「児島律子のウェルカム・ホーム!」
「形のある何か」を自分が今まで生きてきた人生の中に見つけられない
児島律子が主人公。
二度目の結婚で得た相手の連れ子、聖奈を自分の子どものように可愛がって
育てるが、離婚の際その子とも離れてしまう。
説明が長く、盛り上がる場所が短いのですが、ほんわかした
母子愛の話です。
しばらく経ってようやく実現した聖奈との再会で律子はようやく
「形のある何か」を見つけることが出来ます。
ほんと、たまにはこういうほのぼのしたあったかい話もいいですね。
で、次に読みたいと思うのが、ほのぼのとはうってかわって、
ナチス関係の本です。
といっても、ヒトラーが読みたいのではなくて、
SS(ナチス親衛隊)が読みたいのです。
SS側が主人公となっている小説でオススメの本ありませんか?
知ってらっしゃる方、是非是非教えてください!
この日記にこの文章が書いてある限り、大大大募集中です。
評価;B
「渡辺毅のウェルカム・ホーム!」
2TOPに似た人たちが登場するということを聞いたので手に
取ってみた本です。
2本立てのうち、おそらくこっちの「渡辺毅の〜」の
方でしょうね、それは。
同居人松本英弘とその子ども憲弘との生活や、恋人の斉藤美佳子との
関係を通して、テキトー生きてきたくせに「オトコの沽券」や
世間体を結構気にする渡辺毅が成長(?)していく様を描く。
成長というよりも、自分の位置を受け入れられた、かな。
たしかに中居さん、木村さんに見えないこともなかったかなぁ
という感じではあります。
毅→ヘタレな木村さん
英弘→テレビのノリの中居さん(ちなみに「ヒロ」って呼ばれてます)
って感じで。
まぁ、そんなことは置いといても、小説の内容は面白いものでした。
「児島律子のウェルカム・ホーム!」
「形のある何か」を自分が今まで生きてきた人生の中に見つけられない
児島律子が主人公。
二度目の結婚で得た相手の連れ子、聖奈を自分の子どものように可愛がって
育てるが、離婚の際その子とも離れてしまう。
説明が長く、盛り上がる場所が短いのですが、ほんわかした
母子愛の話です。
しばらく経ってようやく実現した聖奈との再会で律子はようやく
「形のある何か」を見つけることが出来ます。
ほんと、たまにはこういうほのぼのしたあったかい話もいいですね。
で、次に読みたいと思うのが、ほのぼのとはうってかわって、
ナチス関係の本です。
といっても、ヒトラーが読みたいのではなくて、
SS(ナチス親衛隊)が読みたいのです。
SS側が主人公となっている小説でオススメの本ありませんか?
知ってらっしゃる方、是非是非教えてください!
この日記にこの文章が書いてある限り、大大大募集中です。
『月魚』三浦 しをん(角川書店) ’05 6/29
評価;A
古書店を開く青年、本田真志喜と
その幼なじみ、瀬名垣太一の話。
瀬名垣が幼い頃犯した(と思っている)罪が、
お互いを縛り付けている(と思っている)、というシリアスで
深い小説です。
2人ともその罪なしでお互いと一緒にいたいと思っているんだけれど、
そのことを2人とも相手に言うことが出来ない。
というか、罪を乗り越えることで相手が離れていってしまうのではないかと
お互い臆病になっている。
恋人にも親友にもなりきれない2人の関係が切ないです・・・。
あ、でも真志喜にちょっかいをかける瀬名垣は読んでいて面白いし、
相手に触れたり抱き締めたりする彼らは微笑ましかったです。
昨日学校の図書館で借りてきた本なんですが、そのような切ないな話が
大好きな私は途中で読むのをやめることが出来ず夜中3時頃まで読んでました。
(さすがに頭がついて行かなくて寝ましたが。)
今日は授業が休講になったので、朝8時から読むことに没頭して、
おかげで昼前には全部読み終わりました。
それぐらい面白い本でした。
別に明確な場面はありませんが、どちらかというと女性向きかも。
でも市や学校の図書館にもあるぐらいですから、
おかしな小説ではありませんよ。
ただ、めちゃめちゃ典型的なBLタイプ主人公たちなだけで。(笑)
女性と見間違えるぐらい綺麗な真志喜と、
精悍な顔立ちでで真志喜よりも背が高い瀬名垣、という具合に。
あ、でもどっちも全くなよなよしてないので。
男前で綺麗な人というのは私のすごい好きなタイプですね。(笑)
二部は彼らが高校生の時の話。
ちなみに、真志喜に密かに想いを寄せ、彼を登場させた妄想小説を書いて、
それを発見した瀬名垣にゆすられる(?)高校教師(男)目線です。(笑)
こちらはやりたい放題な彼らが面白いです。
蛇足。
読んでいて、真志喜が中居さん、瀬名垣が木村さんに思えて
仕方がありません。まんまあの2人だと思ってしまう。(汗)
この本にちょっとでも興味を持たれた方は是非是非読んでみてください!
って薦めたくなってしまう本です。図書館に置いてあるはずですので
お暇な時にでも・・・。
あ、そういえば、最近ブクログ登録してみました。
上の[プロフィール]横の[HOME]から行けます。
ページがめちゃめちゃ重いですけどね・・・。
評価;A
古書店を開く青年、本田真志喜と
その幼なじみ、瀬名垣太一の話。
瀬名垣が幼い頃犯した(と思っている)罪が、
お互いを縛り付けている(と思っている)、というシリアスで
深い小説です。
2人ともその罪なしでお互いと一緒にいたいと思っているんだけれど、
そのことを2人とも相手に言うことが出来ない。
というか、罪を乗り越えることで相手が離れていってしまうのではないかと
お互い臆病になっている。
恋人にも親友にもなりきれない2人の関係が切ないです・・・。
あ、でも真志喜にちょっかいをかける瀬名垣は読んでいて面白いし、
相手に触れたり抱き締めたりする彼らは微笑ましかったです。
昨日学校の図書館で借りてきた本なんですが、そのような切ないな話が
大好きな私は途中で読むのをやめることが出来ず夜中3時頃まで読んでました。
(さすがに頭がついて行かなくて寝ましたが。)
今日は授業が休講になったので、朝8時から読むことに没頭して、
おかげで昼前には全部読み終わりました。
それぐらい面白い本でした。
別に明確な場面はありませんが、どちらかというと女性向きかも。
でも市や学校の図書館にもあるぐらいですから、
おかしな小説ではありませんよ。
ただ、めちゃめちゃ典型的なBLタイプ主人公たちなだけで。(笑)
女性と見間違えるぐらい綺麗な真志喜と、
精悍な顔立ちでで真志喜よりも背が高い瀬名垣、という具合に。
あ、でもどっちも全くなよなよしてないので。
男前で綺麗な人というのは私のすごい好きなタイプですね。(笑)
二部は彼らが高校生の時の話。
ちなみに、真志喜に密かに想いを寄せ、彼を登場させた妄想小説を書いて、
それを発見した瀬名垣にゆすられる(?)高校教師(男)目線です。(笑)
こちらはやりたい放題な彼らが面白いです。
蛇足。
読んでいて、真志喜が中居さん、瀬名垣が木村さんに思えて
仕方がありません。まんまあの2人だと思ってしまう。(汗)
この本にちょっとでも興味を持たれた方は是非是非読んでみてください!
って薦めたくなってしまう本です。図書館に置いてあるはずですので
お暇な時にでも・・・。
あ、そういえば、最近ブクログ登録してみました。
上の[プロフィール]横の[HOME]から行けます。
ページがめちゃめちゃ重いですけどね・・・。
31冊目『沖田総司・暗殺剣』
2005年6月28日 読書『沖田総司・暗殺剣』加野 厚志(廣済堂文庫) ’05 6/28
評価;B
歴史小説と言うよりも、捕り物調です。
出会うべくして出会った新選組助勤沖田総司と烏丸神社の姫巫女烏丸龍子が
鴨川で発見した惨殺された女性のために事件の謎を追って行くという話。
歴史的なことはほんのちょっとしか出てきません。
けれど、総司と龍子の組み合わせが爽快で、読んでいてとても
気持ちよかったです。
文章もわかりやすく、読みやすい。
表紙の総司はどうかと思うけど・・・。(汗)
評価;B
歴史小説と言うよりも、捕り物調です。
出会うべくして出会った新選組助勤沖田総司と烏丸神社の姫巫女烏丸龍子が
鴨川で発見した惨殺された女性のために事件の謎を追って行くという話。
歴史的なことはほんのちょっとしか出てきません。
けれど、総司と龍子の組み合わせが爽快で、読んでいてとても
気持ちよかったです。
文章もわかりやすく、読みやすい。
表紙の総司はどうかと思うけど・・・。(汗)
30冊目『シャーロック・ホームズの冒険』
2005年6月9日 読書『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル 延原 謙訳(新潮文庫) ’05 6/8
評価;A
コナン・ドイルが爆発的に売れ出したのはこの本からだそうです。
シャーロック・ホームズシリーズの短編です。
私が一番好きな話は、ホームズファンには怒られそうですが、
「ボヘミアの醜聞」。
いやいや、別にホームズを馬鹿にしているわけではなくてですね。
アイリーン・アドラーvsシャーロック・ホームズという構想で、
しかもあのホームズが自分の思考とは裏腹にアイリーンに
先を越されたけれど、かえってそんなのだからホームズに
愛着が沸くというか。ホームズに人間らしさが伺えるからです。
他に有名どころで「赤毛連盟(本書では「赤毛組合」)」や
「まだらの紐」などが収録されています。
短編で読みやすい本でした。
評価;A
コナン・ドイルが爆発的に売れ出したのはこの本からだそうです。
シャーロック・ホームズシリーズの短編です。
私が一番好きな話は、ホームズファンには怒られそうですが、
「ボヘミアの醜聞」。
いやいや、別にホームズを馬鹿にしているわけではなくてですね。
アイリーン・アドラーvsシャーロック・ホームズという構想で、
しかもあのホームズが自分の思考とは裏腹にアイリーンに
先を越されたけれど、かえってそんなのだからホームズに
愛着が沸くというか。ホームズに人間らしさが伺えるからです。
他に有名どころで「赤毛連盟(本書では「赤毛組合」)」や
「まだらの紐」などが収録されています。
短編で読みやすい本でした。
29冊目『夢幻戦記 1 総司地獄変 上』
2005年6月1日 読書『夢幻戦記 1 総司地獄変 上』栗本 薫(ハルキ・ノベルズ) ’05 5/31
評価;C
江戸時代と近現代を行き来(?)したり、動植物と会話したり、
不思議な力を持った少年(現時点で)、沖田総司が主人公の、
作者曰く、「ファンタジー新撰組」の小説です。
内容が内容なので、新選組をある程度知っている人が読むには
いいと思いますが、あまり知らない方が読むにはどうだろうと
思ってしまいます。
あと、この巻ではそういう表現はありませんが、
シリーズとしては衆道もあるらしいです。ダンナは土方さんか・・・?
ただ、その土方さんさえ1巻では出て来ませんでした。
近未来の場面で外国人のようなカタカナの名前が
出て来るのはまぁ許せるとして、
江戸の場面で外来語を使うのはどうかと思う。「アイドル」て・・・。
評価;C
江戸時代と近現代を行き来(?)したり、動植物と会話したり、
不思議な力を持った少年(現時点で)、沖田総司が主人公の、
作者曰く、「ファンタジー新撰組」の小説です。
内容が内容なので、新選組をある程度知っている人が読むには
いいと思いますが、あまり知らない方が読むにはどうだろうと
思ってしまいます。
あと、この巻ではそういう表現はありませんが、
シリーズとしては衆道もあるらしいです。ダンナは土方さんか・・・?
ただ、その土方さんさえ1巻では出て来ませんでした。
近未来の場面で外国人のようなカタカナの名前が
出て来るのはまぁ許せるとして、
江戸の場面で外来語を使うのはどうかと思う。「アイドル」て・・・。
28冊目『檸檬』『桜の樹の下には』
2005年5月27日 読書『檸檬』「檸檬」「桜の樹の下には」梶井 基次郎(新潮文庫) ’05 5/27
評価;B
短編が20作品おさめられていますが、読んだのは上の2作品だけ。
もともと『桜の木の下には』だけが読むつもりでしたが、
高校時代何回か問題集で見た『檸檬』も懐かしく思え読んでみました。
解説ではいろいろと書いてありますが、私には精神がイっちゃってる
としか思えないです。
まぁ、そんな話は嫌いじゃないのですが。(笑)
評価;B
短編が20作品おさめられていますが、読んだのは上の2作品だけ。
もともと『桜の木の下には』だけが読むつもりでしたが、
高校時代何回か問題集で見た『檸檬』も懐かしく思え読んでみました。
解説ではいろいろと書いてありますが、私には精神がイっちゃってる
としか思えないです。
まぁ、そんな話は嫌いじゃないのですが。(笑)
27冊目『最遊記 華焔の残夢』
2005年5月27日 読書『最遊記 華焔の残夢』みさぎ 聖(エニックス) ’05 5/27
評価;B
峰倉かずや氏の人気漫画『最遊記』の小説版です。
内容はみさぎ聖氏が書かれたオリジナル。挿絵は峰倉氏。
原作(?)より、際どい会話が多いですね。(笑)
暇だなーと思って何か読む本はないものかと本棚を
漁っていたら見付けた本。
あぁ、そういえば昔読んだなーと思って手に取りました。
内容は、4人の信頼関係、そして依存度が描かれた面白いものです。
4人はやっぱり4人です。
ただ、日本語表記の問題がいくつか目に付きました。
地の文でさえ、ら抜き表現が多いのは考え物です。
出版界でこういう表現が公認されていることに
現代の日本語崩壊の兆しが顕著に現れていますよね。
って、私は別に日本語が変わっていくことに反対するつもりは
ないんですけどね。だって著しい例として、平安時代と現代の日本語が
全く違うということが挙げられるように、言語なんて
とどまることなく変わり続けているものですから。
ら抜き表現が未来の日本で「普通の日本語」として使われていることや、
「確信犯」に現代で間違っているとされている意味が正式に追加される
ことだって十分ありえますし。
けれど、それはあくまで未来のことであって、
「現代の」出版物として、「現在正しいとされている日本語」を
使うのは当たり前であり、守るべきことだと思うんですけどねー。
あれ、話が変な方向へ行ってしまった。
評価;B
峰倉かずや氏の人気漫画『最遊記』の小説版です。
内容はみさぎ聖氏が書かれたオリジナル。挿絵は峰倉氏。
原作(?)より、際どい会話が多いですね。(笑)
暇だなーと思って何か読む本はないものかと本棚を
漁っていたら見付けた本。
あぁ、そういえば昔読んだなーと思って手に取りました。
内容は、4人の信頼関係、そして依存度が描かれた面白いものです。
4人はやっぱり4人です。
ただ、日本語表記の問題がいくつか目に付きました。
地の文でさえ、ら抜き表現が多いのは考え物です。
出版界でこういう表現が公認されていることに
現代の日本語崩壊の兆しが顕著に現れていますよね。
って、私は別に日本語が変わっていくことに反対するつもりは
ないんですけどね。だって著しい例として、平安時代と現代の日本語が
全く違うということが挙げられるように、言語なんて
とどまることなく変わり続けているものですから。
ら抜き表現が未来の日本で「普通の日本語」として使われていることや、
「確信犯」に現代で間違っているとされている意味が正式に追加される
ことだって十分ありえますし。
けれど、それはあくまで未来のことであって、
「現代の」出版物として、「現在正しいとされている日本語」を
使うのは当たり前であり、守るべきことだと思うんですけどねー。
あれ、話が変な方向へ行ってしまった。
26冊目『星の王子さま』
2005年5月25日 読書『星の王子さま』サン=テグジュペリ 内藤 濯訳(岩波少年文庫) ’05 5/25
評価;A
言わずと知れた名作中の名作、『星の王子さま』。
昔ミュージカルで見たことがあるのですが、実際本を読むのは初めてでした。
宝塚宙組公演「レ●゛ュー伝説」の影響かなんかで読んだような気がする。
「星」ということで。
本当に面白かったです。童話だからって馬鹿に出来ない。
人間の本質をあらわしている内容の重い本です。
そのため、それがどういうものか語るのは私では力不足のようです・・・。
心ではわかってるのですが、言葉で表現するのが難しい。
この本、対象年齢は小学5,6年以上ですって。
でも、今のこの歳の私なら内容も込められた意味も理解出来るのですが、
私が小学5,6年生だった頃は絶対わからなかっただろうなぁ・・・。
だからこそ今楽しめているのかもしれませんけどね。
評価;A
言わずと知れた名作中の名作、『星の王子さま』。
昔ミュージカルで見たことがあるのですが、実際本を読むのは初めてでした。
宝塚宙組公演「レ●゛ュー伝説」の影響かなんかで読んだような気がする。
「星」ということで。
本当に面白かったです。童話だからって馬鹿に出来ない。
人間の本質をあらわしている内容の重い本です。
そのため、それがどういうものか語るのは私では力不足のようです・・・。
心ではわかってるのですが、言葉で表現するのが難しい。
この本、対象年齢は小学5,6年以上ですって。
でも、今のこの歳の私なら内容も込められた意味も理解出来るのですが、
私が小学5,6年生だった頃は絶対わからなかっただろうなぁ・・・。
だからこそ今楽しめているのかもしれませんけどね。
25冊目『シンデレラの罠』
2005年5月14日 読書『シンデレラの罠』セバスチアン・ジャプリゾ 望月 芳郎訳(創元推理文庫) ’05 5/14
評価;D
主人公は、この殺人事件の探偵で証人で被害者で犯人。
さて私は誰でしょう?というミステリー小説。
トリックは面白いです。
ただ、翻訳が気が遠くなる程拙い・・・。イライラしてくる。
直訳しすぎな上に、主語、目的語の省略が極端に少ないくせに、
「ここは主語目的語付けるべきだろ」ってところで何故か省略している。
きっと原作で読んだら楽しめたと思います。私はフランス語読めないけど。
やっぱり訳っていうのは大切です。
高校の先生が言ってた、「翻訳家には、1%の原作の言語の力と、
99%の日本語の力がいる」と言ってたのは本当だったんだなぁと
改めて実感。
トリック良し、翻訳最低な本でした。
翻訳があれだけ稚拙じゃなかったらもっと評価高いのに。
評価;D
主人公は、この殺人事件の探偵で証人で被害者で犯人。
さて私は誰でしょう?というミステリー小説。
トリックは面白いです。
ただ、翻訳が気が遠くなる程拙い・・・。イライラしてくる。
直訳しすぎな上に、主語、目的語の省略が極端に少ないくせに、
「ここは主語目的語付けるべきだろ」ってところで何故か省略している。
きっと原作で読んだら楽しめたと思います。私はフランス語読めないけど。
やっぱり訳っていうのは大切です。
高校の先生が言ってた、「翻訳家には、1%の原作の言語の力と、
99%の日本語の力がいる」と言ってたのは本当だったんだなぁと
改めて実感。
トリック良し、翻訳最低な本でした。
翻訳があれだけ稚拙じゃなかったらもっと評価高いのに。
24冊目『注文の多い料理店』
2005年5月13日 読書『注文の多い料理店』「注文の多い料理店」宮沢 賢治(新潮文庫) ’05 5/13
評価;C
ミリオネアの問題で選択肢にこの本の名前があって、家族で
「これってどんな話だっけ?」と話題に上ったので、
図書館で借りて読んでみました。
童話らしい童話でした。(?)
っていうか、犬は・・・?
評価;C
ミリオネアの問題で選択肢にこの本の名前があって、家族で
「これってどんな話だっけ?」と話題に上ったので、
図書館で借りて読んでみました。
童話らしい童話でした。(?)
っていうか、犬は・・・?
23冊目『四つの署名』
2005年5月10日 読書『四つの署名』コナン・ドイル 延原 謙訳(新潮文庫) ’05 5/10
評価;C
シャーロック・ホームズシリーズ。
出だしからびっくりしてました。ホームズってやってたんだ・・・。
ちょっとショックかも・・・。
シリーズの続きを読みたいと思って夕方古本屋へ行ってみると、
ちょうど棚の整理中で、棚はすかすか。
望みのものが見つかりませんでした・・・。
そういうことは閉店後か開店前にやってよー・・・。
評価;C
シャーロック・ホームズシリーズ。
出だしからびっくりしてました。ホームズってやってたんだ・・・。
ちょっとショックかも・・・。
シリーズの続きを読みたいと思って夕方古本屋へ行ってみると、
ちょうど棚の整理中で、棚はすかすか。
望みのものが見つかりませんでした・・・。
そういうことは閉店後か開店前にやってよー・・・。
22冊目『沖田総司』
2005年5月5日 読書『沖田総司』大内 美予子(新人物往来社) ’05 5/5
評価;A
新選組一番隊組長、沖田総司の人生を書いた小説です。
ちなみに私はこの本を読んで新選組(沖田総司)にハマりました。
後から読み返してみても、理想的な隊士たちが描かれていると
つくづく思います。
特に総司と土方さんの関係がめちゃめちゃいいのですよ!
土方さんのために、生きようと思い直す総司が泣けてきます。
きっと土方さんを兄のように慕っていたのでしょう。
別れのシーンは辛かった・・・。
微妙に史実と違うところがありますが、構成のちゃんとした
小説で、読みやすいです。
土方ファンの友達2人に読ませたところ、2人とも高評価していたので、
きっとそれだけ良く出来た本なんでしょう。
ほのぼのするところあり、感動するところあり、
本当に素晴らしい作品です。
評価;A
新選組一番隊組長、沖田総司の人生を書いた小説です。
ちなみに私はこの本を読んで新選組(沖田総司)にハマりました。
後から読み返してみても、理想的な隊士たちが描かれていると
つくづく思います。
特に総司と土方さんの関係がめちゃめちゃいいのですよ!
土方さんのために、生きようと思い直す総司が泣けてきます。
きっと土方さんを兄のように慕っていたのでしょう。
別れのシーンは辛かった・・・。
微妙に史実と違うところがありますが、構成のちゃんとした
小説で、読みやすいです。
土方ファンの友達2人に読ませたところ、2人とも高評価していたので、
きっとそれだけ良く出来た本なんでしょう。
ほのぼのするところあり、感動するところあり、
本当に素晴らしい作品です。
21冊目『侏儒の言葉』
2005年5月2日 読書『侏儒の言葉』芥川 竜之介(岩波文庫) ’05 5/2
評価;A
漫画『WILD ADAPTER』(峰倉かずや)にこの本から文章が引用されてるため
ちょっと興味を持って読んでみました。
一つのテーマを決め、それについての著者の思想を短く綴った箴言集です。
シニカルでありながらユーモアもあり、何より晩年に書かれた
ということもあって、作者のこの後たどる人生が垣間見える
ような気もします。
しかし、私たちは実際著者が一生を知っているが故、
どこか怖くも感じます。
他人の思想を受け入れる時には、自分の思想を全く無くした上で
その思想を受け入れるというのが、私の他人の思想を理解する時の
方法ですが、そのため例えばイライラしてる時とか、何もすることがなく
暇な時とかには、いい意味で自分を無くすことが出来るため、
かなりおすすめな本です。
私としては、「批評学」(P.48)から「広告」(P.58)〜
「再追加広告」(P.59)までの流れが、皮肉たーっぷりで結構好きな感じ。
もうあそこまで言っちゃってたらむしろ爽快かも。
あと、「宿命」(P.87)も割と好き。
「宿命は後悔の子かも知れない。――あるいは後悔は宿命の子かも知れない。」
たったこれだけで宿命を語ってしまうなんて。
評価;A
漫画『WILD ADAPTER』(峰倉かずや)にこの本から文章が引用されてるため
ちょっと興味を持って読んでみました。
一つのテーマを決め、それについての著者の思想を短く綴った箴言集です。
シニカルでありながらユーモアもあり、何より晩年に書かれた
ということもあって、作者のこの後たどる人生が垣間見える
ような気もします。
しかし、私たちは実際著者が一生を知っているが故、
どこか怖くも感じます。
他人の思想を受け入れる時には、自分の思想を全く無くした上で
その思想を受け入れるというのが、私の他人の思想を理解する時の
方法ですが、そのため例えばイライラしてる時とか、何もすることがなく
暇な時とかには、いい意味で自分を無くすことが出来るため、
かなりおすすめな本です。
私としては、「批評学」(P.48)から「広告」(P.58)〜
「再追加広告」(P.59)までの流れが、皮肉たーっぷりで結構好きな感じ。
もうあそこまで言っちゃってたらむしろ爽快かも。
あと、「宿命」(P.87)も割と好き。
「宿命は後悔の子かも知れない。――あるいは後悔は宿命の子かも知れない。」
たったこれだけで宿命を語ってしまうなんて。